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松坂にとって肘の手術は大チャンス?
トミー・ジョン手術で剛腕復活も!
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAP/AFLO
posted2011/06/13 10:30
今季は8試合に登板し、3勝3敗で防御率5.30、クオリティ・スタートは2だった松坂大輔
復帰を果たしてもレッドソックスは再契約に消極的!?
松坂の復帰時期は、2012年の6月1日から8月1日までの間と予測されている。トミー・ジョン手術はメリットも指摘される一方で、手術を受けた投手のなかには「移植した部分の違和感がなかなか消えない」と、制球力に不安を持つ投手もいる。復帰後、松坂がさらなる制球力不安に陥る可能性も否定はできないのだ。
しかし2013年にアメリカでの職場を確保する意味でも、復帰後の投球は「デモンストレーション」の意味合いを持つ。レッドソックスのユニフォームでの数回の投球が、中期的な松坂の去就に決定的な影響を及ぼすことになるだろう。
現状、ボストンの論調を見る限り、レッドソックスは2013年以降の再契約には消極的だ。
松坂はトミー・ジョン手術で生まれ変わり、自らの職場を確保する必要がある。
1年に及ぶ長いリハビリが、鍵を握っている。