「大袈裟ではなく、軽トラ3台ぶん以上はありましたね。それを1年生がリヤカーで何往復もしながら寮の空いた部屋に運んでくるわけです。中身はチョコレートだけ？　手紙が同封されていたり、当時の人気歌手の曲を詰め込んだオリジナルのカセットテープを送ってくれる人も多かった。

　街を歩いていたら、あまりの騒ぎでパトカーが来てしまったこともありましたし、18歳の頃の比較なら福山雅治（※同じ1969年生まれ）よりモテていたかもしれません（笑）」

　もちろん、ファンは女子だけではない。サッカー少年のなかにも平澤に憧れた者は多く、シャツの裾をパンツから少し出し、袖をわずかに捲り七分袖風に着こなす“平澤スタイル”を真似た選手が日本各地に現れた。

「そういう話も聞きましたが、とくに拘ってやっていたわけではないです。（シャツの裾は）たまたま相手に引っ張られて出ていただけですよ（笑）」

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高校サッカー得点王になった平澤。続きでは「なぜJリーグにいかなかったのか？」その理由を明かす。

＜続く＞