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「藤浪から『メンタル』の言葉が出てくるとは…」藤浪晋太郎に密着7カ月、関西テレビアナ・服部優陽が語る「メジャー1年目の“藤浪進化論”」 

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堀尾大悟

堀尾大悟Daigo Horio

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photograph byYuhi Hattori

posted2024/02/28 06:03

「藤浪から『メンタル』の言葉が出てくるとは…」藤浪晋太郎に密着7カ月、関西テレビアナ・服部優陽が語る「メジャー1年目の“藤浪進化論”」<Number Web> photograph by Yuhi Hattori

約7カ月に渡って藤浪晋太郎を密着してきた関西テレビアナウンサーの服部優陽。休職し渡米して見えたこの1年での藤浪の変化とは?

「ポストシーズンの選手登録から漏れたよ」

 10月のある日。服部のもとに、藤浪からLINEが届いた。

「今日、メシ行こうや」

 その日は同じ「チームFUJI」の鎌田通訳兼パーソナルトレーナー、木下マッサージセラピストの2人が別の用事で、“サシ”での食事の誘いはアメリカに来てからは初めてだった。「珍しいな」と服部は不思議に思ったが、同時に察するものがあった。

 レストランで食事をしながら、藤浪はぽつりとつぶやいた。

「ポストシーズンの選手登録から漏れたよ」

 それを聞いて、服部は「やっぱり」と思ったという。

「弱音を吐かないタイプなので『そんな、しんみりするのやめてくれる?』と笑っていましたし、『オレはここまでやれただけで満足しているよ。最初のチャレンジとしては100点満点だ』と明るく話していました。でも……その話をわざわざ彼から切り出すということは、内心何かあるんだろうな、とは思いましたね」

 思い返すと、2019年に二軍降格した日の深夜も、失意の藤浪から食事の誘いがあった。彼にとって服部は、何かを相談したりアドバイスを求めるわけではないが、つらいときに「そばにいて話を聞いてほしい」存在なのだろう。

間違いなく人生のハイライトにはなる

 2023年11月。藤浪晋太郎は7勝8敗2セーブ、防御率7.18の成績でメジャー1年目のシーズンを終え、帰国した。

 その挑戦を現地で見届けた服部優陽も、7カ月間の“挑戦”を終え、11月から関西テレビにアナウンサーとして復帰している。

【次ページ】 「あの仕事、できなかったな」という思いも。でも…

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