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山川穂高がソフトバンク4番「ほぼ侍ジャパン」のスタメンも…揃えれば勝てる“じゃない”野球「4年連続V逸」を防ぐための“ある提案”

posted2023/12/27 11:02

 
山川穂高がソフトバンク4番「ほぼ侍ジャパン」のスタメンも…揃えれば勝てる“じゃない”野球「4年連続V逸」を防ぐための“ある提案”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

山川穂高が加入したソフトバンク。予想されるスタメンがスゴかった…

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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 物議を醸した山川穂高のソフトバンク移籍。どんな形であれ批判の声がゼロになることはなかったにせよ、山川自身の対応の拙さに加え、ソフトバンク側の“獲得発表2時間後入団会見”をはじめとした過保護とも思える打つ手が、火に油を注いだ感は否めなかった。

 とはいえチーム編成の観点からすれば、大きな戦力強化となったのは間違いない。

 来季のソフトバンク打線はとんでもない破壊力を持つことになりそうだ。

近藤と柳田が主軸も…「右の強打者」がいなかった

 もともと攻撃力の数値は悪くない。3位に終わり3年連続V逸となった今季も得点数536(リーグ1位)、チーム打率.248(2位)、本塁打数104(2位タイ)だった。その打線を牽引したのが近藤健介である。ヒットメーカーとして期待されていたが気づけばチームの主砲に。これまで11本が最多だった本塁打を26本まで大きく伸ばして自身初の本塁打王のタイトルを手に入れ、87打点で打点王にも輝いた。打率も.303でリーグ2位、さらに球団新記録の109四球を選び出塁率.431はリーグ唯一の4割超をマークした。

 また、ソフトバンク打線の中心といえば柳田悠岐だ。打率.299、22本塁打、85打点は本来の期待値が高い分だけ物足りなくも映るが、打率3位、本塁打5位、打点2位とリーグ内を見れば高水準の成績だった。

 しかし、この2人を擁しながら強力打線という印象はほとんどなかった。まず取り上げる課題は5番打者だ。先発5番打者の合計の打率が.207、さらに本塁打5本で打点51はあまりに寂しい数字だった。加えて、近藤と柳田は左打者で、それ以外にも中村晃や牧原大成、栗原陵矢と主力に左打者が偏り過ぎているのも問題視されていた。

山川、ウォーカーが加入…「どうなる?」

 そこに右の大砲である山川が加わるのはやはり心強い。なにせ本塁打王3回、打点王1回の実績である。だが、周知のとおり今季は前所属の西武球団から公式戦無期限出場停止処分を科されたこともあり17試合出場で本塁打0に終わっており、そのブランクから来季の働きについて実績の額面どおりとは行かない可能性もあるが、それでも試合に出場さえすれば一定以上の成績を残すことは期待できるだろう。

【次ページ】 これが予想スタメン「ほぼ侍ジャパン経験者」

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