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大谷翔平とダルビッシュ有が送った“元女房役”へのメッセージとは…2人の「世界一投手」に愛された大野奨太が貫いた“いぶし銀”の男道 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/09/26 11:02

大谷翔平とダルビッシュ有が送った“元女房役”へのメッセージとは…2人の「世界一投手」に愛された大野奨太が貫いた“いぶし銀”の男道<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ダルビッシュや大谷に愛された捕手・大野(左)が今季限りでユニフォームを脱ぐ決断を下した

大谷、ダルから届いたメッセージは…

「中学の頃から有名だったダルといっしょにバッテリーを組めてありがとうと(自分が)伝えたら『こちらこそ組ませてもらって良かったよ。ありがとう』と。翔平も『お疲れ様でした。次の道でもがんばってください』と連絡をもらいました」

 2人の巨星からのメッセージ。そして忘れてはならないのが中日での「思い出の試合」だ。19年9月14日。大野雄大がノーヒットノーランを達成した阪神戦(ナゴヤドーム)である。その大記録に、大野奨太は6回から出場している。先発捕手の負傷により、急遽マスクをかぶり、無安打を継続した。投手は完投、捕手は交代。極めて珍しく、極めて難しい試合だったことだろう。試合後の与田剛監督も「奨太をほめてやってください」と話しているほどだ。

「あそこまで頑張っていた雄大を助けられたのは良かったです」と振り返った奨太。冒頭の広島戦は、実は左肘手術を受けた雄大の復帰戦でもあった。「大野バッテリー」で1回を無失点。エース左腕は「奨太さんと最後に組めて良かった」と笑顔を見せた。

最後まで貫く真摯な姿勢

 通算打率.214、31本塁打。強打者ではなかったかもしれないが、捕手としては数々の快挙と栄光に関わってきた。二軍全日程までプレーし、10月3日の巨人戦(バンテリンドーム)で、4選手合同の引退セレモニーが予定されている。

「残りの時間、少しでもうまくなれるように頑張ります」。大野らしさを失わぬまま、現役最後の瞬間を迎えようとしている。

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