〈投手10傑〉※リーグ防御率との差異に基づくPR（Pitching Run）順。現時点でパ・リーグのリーグ防御率は3.197。
山本由伸（オ）16登11勝4敗0S0H 115回 責20率1.57 PR20.86
髙橋光成（西）19登9勝6敗0S0H 132回 責29率1.98 PR17.90
佐々木朗希（ロ）13登7勝2敗0S0H 85回 責14率1.48 PR16.20
山下舜平大（オ）14登9勝3敗0S0H 83回 責16率1.73 PR13.49
平良海馬（西）16登7勝5敗0S0H 105回 責24率2.06 PR13.30
松井裕樹（楽）37登1勝2敗25S5H 35.2回 責2率0.50 PR10.67
オスナ（SB）34登2勝1敗17S9H 34.2回 責3率0.78 PR9.32
西村天裕（ロ）37登2勝0敗0S12H 37回 責4率0.97 PR9.14
山﨑颯一郎（オ）40登0勝0敗5S22H 39.2回 責6率1.36 PR8.09
モイネロ（SB）27登3勝0敗5S13H 27.2回 責3率0.98 PR6.83

　投手タイトル争いでは、勝利数は山本由伸11勝、防御率は山本由伸1.57、奪三振は佐々木朗希130、セーブは益田直也（ロ）29、ホールドポイントはペルドモ（ロ）の35がトップ。ただロッテの佐々木朗は今季中の復活が微妙であり、奪三振のタイトルは2位の種市篤暉（ロ）123と3位山本由伸118の争いになりそうだ。

山下舜平大や頓宮の台頭は大きいが、やはり由伸か

　オリックスの山本由伸がPRでも防御率、勝利数でもトップ。昨年、一昨年に続き無双状態ではある。ただし昨年の山本の最終PRは31.81で2位千賀滉大（SB）の19.57とは10ポイント以上の大差がついていたが、今季は2位髙橋光成との差は約3ポイントと大幅に縮まっている。

　今季のオリックスは山下舜平大の台頭があり、相対的にエース山本の負担が軽減されている。今季のオリックスの好調は頓宮、山下など新しい戦力の台頭によるところが大きいのだ。

オリックスの好調ぶりを象徴する山下舜平大（左）と頓宮　©JIJI PRESS

　しかしながら成績の傑出度で見れば、今季MVPの最有力候補はオリックスの山本由伸、対抗が頓宮裕真というところか。なお山本が受賞すればチームの大先輩、イチローが1994年～96年に受賞して以来の3年連続となる。

阪神の打者なら近本。巨人・岡本の数字が突出

〇セ・リーグ
〈打者10傑〉
岡本和真（巨）373打111安32本73点0盗 率.298 RC84.60
村上宗隆（ヤ）363打94安22本64点4盗 率.259 RC70.10
大山悠輔（神）377打106安13本59点2盗 率.281 RC67.86
近本光司（神）377打107安6本45点19盗 率.284 RC67.30
宮﨑敏郎（De）301打101安15本56点0盗 率.336 RC64.95
牧秀悟（De）400打116安20本74点1盗 率.290 RC64.73
細川成也（中）374打105安17本65点0盗 率.281 RC60.95
岡林勇希（中）420打129安2本24点10盗 率.307 RC59.78
中野拓夢（神）415打124安2本32点13盗 率.299 RC59.27
サンタナ（ヤ）329打99安11本43点2盗 率.301 RC54.48

　打撃タイトル争いでは、打率は宮﨑が.336、本塁打と打点は岡本が32本、打点は牧が74点、盗塁は近本19盗塁でトップ。

負傷離脱期間があった近本だが、リードオフマンの役割を全うしている　©Kiichi Matsumoto

　セは阪神が2位広島に8差をつけ独走態勢に入ろうとしている。打撃成績では巨人の岡本が圧倒的で、阪神の打撃陣には傑出した成績の選手は少ない。この中で選ぶならリードオフマンとして活躍している近本が有力ではないか。

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