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最年少は15歳…女子体操の日本代表と“年齢”の関係「平岩優奈、杉原愛子は“高校1年生”で選出」「田中理恵の代表入りは海外で話題に」

posted2023/05/29 17:01

 
最年少は15歳…女子体操の日本代表と“年齢”の関係「平岩優奈、杉原愛子は“高校1年生”で選出」「田中理恵の代表入りは海外で話題に」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

NHK杯での岸里奈15歳の演技。世界選手権の日本代表にも選出された

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 先日、体操のNHK杯が終了し、9月から10月にかけてベルギー・アントワープで開催される世界選手権の日本代表が決定した。4月の全日本選手権の得点を持ち越して競われたこの大会で、女子はNHK杯を制した宮田笙子、2位になった岸里奈、3位の深沢こころ、4位の渡部葉月が代表入り。残り1名は6月の全日本種目別選手権の結果を踏まえて選ばれることになる。

 宮田は2月に右かかとの疲労骨折が判明し、NHK杯の約1週間前にはかかとをかばう影響から右足首を痛めていた。その中でも「痛みに勝たないと、自分に勝たないと」と攻めの姿勢を崩さず0.100点の僅差で昨年に続く連覇を果たした。

 宮田と優勝を争ったのが岸。これまで主だった国際大会の出場経験はなかったが、全日本選手権で3位の好成績をあげていた。迎えたNHK杯でも高いパフォーマンスを最後まで見せて2位での世界選手権代表入り。

「まだあまり想像できません。分からないことも多いです」と言うのも、その急成長を示している。

最年少は15歳…体操女子と年齢の関係

 今回選ばれた4人は、宮田は18歳、岸は15歳、深沢は21歳、渡部は18歳。2021年の東京五輪団体代表は、大会開幕時の年齢順に並べれば村上茉愛(24)、平岩優奈(22)、杉原愛子(21)、畠田瞳(20)であったから、昨年の世界選手権代表も含め、若い世代へと移り変わった感がある。

 特に岸は15歳という年齢であり、あらためて体操女子が若年齢を中心とする競技であることを思わせる。

 そもそも東京五輪代表の4人も大会時は20代であったが、早くから台頭してきた選手たちだ。

【次ページ】 4人は“高校時代”から世界選手権の代表だった

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宮田笙子
岸里奈
深沢こころ
渡部葉月
村上茉愛
平岩優奈
杉原愛子
畠田瞳
寺本明日香
田中理恵
東京五輪

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