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WBC栗山英樹監督は”ヌートバーと心中する”覚悟? 侍ジャパン最後の1枠をめぐって「最後の最後に自分の中で決断したこと」 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2023/01/28 11:01

WBC栗山英樹監督は”ヌートバーと心中する”覚悟? 侍ジャパン最後の1枠をめぐって「最後の最後に自分の中で決断したこと」<Number Web> photograph by KYODO

WBCに臨む日本代表30人のメンバーを発表した栗山英樹監督。外野手としてラーズ・ヌートバーを選出した

 もちろん代表入りしてくるメジャーリーガーたちはそれなりに早めの仕上げはしてくるだろう。しかし日本の選手のように、ほぼほぼ仕上がった状態で大会に入りするのはなかなか難しい。ヌートバーも同じで、まだまだ若手の部類で多少は早い仕上げに慣れていて、潜在能力の高さでそれなりのプレーを見せてくれるとは思う。ただ、あまり状態が上がらないままに大会に突入ということが考えられないわけではない。

 どうやら栗山監督は多少の不調でもヌートバーは我慢して使い切る決意をしているようだ。原監督は不振を極めたイチローを外すことは「まったく考えなかった。イチローをベンチへ引っ込めることはこのチームを否定することだと思いました」と栗山監督の問いに答えていた。

 その言葉を真剣に聞き入る栗山監督の表情が非常に印象的だった。そしてその場面を思い出して、今回のチーム構成、ヌートバーという存在への監督の思いが理解できた。もちろんどうしようもなければ打順をいじり、最終的には鈴木をセンターに回すという決断も迫られるかもしれない。

 ただ、大谷や村上が活躍することももちろんだが、ヌートバーを使い切ってこそ、新しい日本代表の姿が切り開ける。そういう意味では「ヌートバーと心中する」――それぐらいの覚悟で作ったチームだということもできるのかもしれない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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