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『挫折と栄光 世界チャンピオン浜田剛史の時代』大先輩の現役時代の苦悩、世界戦はリング外も大変だ。 

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村田諒太

村田諒太Ryota Murata

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posted2022/11/27 07:00

『挫折と栄光 世界チャンピオン浜田剛史の時代』大先輩の現役時代の苦悩、世界戦はリング外も大変だ。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『挫折と栄光 世界チャンピオン浜田剛史の時代』佐瀬稔著 主婦の友社 765円

 帝拳ジムの大先輩、元WBC世界ジュニアウェルター級王者・浜田剛史さんのヒストリーを知ることができる一冊です。現役時代、誰よりもストイックで、努力家で、たくさんのケガを乗り越えて、などとひととおり分かってはいるつもりでしたが、ここまで壮絶だったとは正直思いませんでした。

 強打で鳴らすサウスポー。バッタバッタと相手を倒してきた左拳を痛めてしまい、2年にわたって試合から遠ざかってしまいます。僕も今年4月のゲンナジー・ゴロフキン戦まで2年4カ月にわたるブランクがありました。試合ができなくて歯がゆく、苦しい時期でもあったので、浜田さん自身の経験を教えてくれても良かったのに、なんて思ってしまいました。

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