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ボルト今なにしてる? サッカー選手もすでに引退…「ファーストタッチがトランポリンみたい」と辛辣批判も、本人は「選択を間違ってしまったんだ」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byGetty Images

posted2022/07/17 17:01

ボルト今なにしてる? サッカー選手もすでに引退…「ファーストタッチがトランポリンみたい」と辛辣批判も、本人は「選択を間違ってしまったんだ」<Number Web> photograph by Getty Images

2022年6月、ロンドンで行われたユニセフのチャリティーマッチに出場したボルト

 しかしフットボールでは、100メートルの速さよりも、20~30メートル(あるいはそれより短い距離)のスピードの方が重視される。つまり俊敏な動きが求められるわけだが、それはボルトの長所ではない。時に得意の左足や頭でネットを揺らすこともあったが、それは親善試合やプレシーズンマッチに限られ、トップレベルではおそらく難しいだろう。
  
 少年時代からマンチェスター・ユナイテッドをサポートしていたボルトは、「いつも試合を観ていたわけだが、一部のある選手たち──それが誰だかは言わないよ──にできるなら、自分もできるはずだ」と思ってプロを目指したようだが、実際は困難だったと痛感したのではないか。結局、2019年1月にフットボーラーになる夢を諦めたと公表した。
  
「楽しい日々だった。物事が適切に扱われなかったとは言いたくないが、思い通りに行かなかったのは確かだと思う。生きているかぎり、学びは続く。良い経験だったよ。チームに入れただけでも、すごく楽しかった」

マンU本拠地のピッチに立つ夢を叶える

 心のクラブであるユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードのピッチに立つ夢は、2018年のユニセフ主催の『サッカーエイド』で叶えた。つけた背番号は、自身の持つ100m走の世界記録にちなんで“9.58”だ。

 以降、2019年、昨年、そして今年と『サッカーエイド』に出場。今年6月のロンドンスタジアムで行われた試合のキックオフ前には、自らの腕に巻いていたウクライナ国旗の色のキャプテンマークを、同国のレジェンドであるアンドリー・シェフチェンコに渡すシーンもあった。

【次ページ】 「欧州に留まればよかったね」と後悔も…

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