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イタリアに“5発”快勝のドイツ代表「話題はスペインとの決闘だけ」現在地を語った番記者は、森保ジャパンをどう見ている? 

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パトリック・シュトラッサー

パトリック・シュトラッサーPatrick Strasser

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posted2022/06/18 17:00

イタリアに“5発”快勝のドイツ代表「話題はスペインとの決闘だけ」現在地を語った番記者は、森保ジャパンをどう見ている?<Number Web> photograph by Getty Images

サネ(左)やイタリア戦で2得点したベルナーらアタッカー陣の競争も活発化するドイツ代表。11月23日、カタールW杯グループリーグ初戦で日本と対戦する

 W杯でのドイツ代表の初戦はいつも、“伝統的に”、考えているよりずっと難しく複雑な試合になる。もし日本が速くて、小生意気なアグレッシブなプレーをするとすれば、ドイツを驚かせるチャンスがあると思う。勇敢にプレーして少し運があれば、引き分けもありえる。日本は守備をコンパクトにしてくるだけに、ボールを奪取できたら素早く切り替えてカウンターに入るべきだろう。

 とはいえ、筆者は日本代表戦を見ることができなかったため、現時点で分析することは難しい。W杯に向けたドイツメディアでは、今のところ日本代表についてほとんど何も報道されていない。話題になるのはスペインとの決闘についてだけである。この組み合わせではドイツはここ5試合で一度も勝てておらず、2020年11月にセビージャで最後に対戦した際には、0-6で敗れている。

「岡崎のような“嗅覚”がない」

――シュトラッサー記者が執筆を終えた後、ドイツのサッカー専門誌『キッカー』に日本代表についての記事が掲載されていた。

「チュニジア戦での敗北は苦い失望感を与えた」と伝える一方で、良かったことに「チームの幅が広いこと」を挙げ、アピールに成功した選手としてパラグアイ戦とガーナ戦で得点した三笘薫と代表初ゴールを決めた久保建英に触れていた。課題としては「毎試合スタメンを少なくとも8人変えており、これまでお互いに慣れる機会がなかった。特に、例えば以前ブンデスリーガでプレーした岡崎(慎司)のような絶対的なゴールの嗅覚を持ち合わせるフォワードがいない」と前線の駒不足に言及している。

 現時点では日本代表に関する情報量は限られているが、スペイン戦を前にした重要な初戦とあって、今後は一層注目度が増していくとみられる。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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