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新日本50周年の主役は「やっぱりオカダ・カズチカ」なのか? 北の大地で内藤哲也をレインメーカー葬「ベルトを守って飯伏を待つ」 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/02/24 11:02

新日本50周年の主役は「やっぱりオカダ・カズチカ」なのか? 北の大地で内藤哲也をレインメーカー葬「ベルトを守って飯伏を待つ」<Number Web> photograph by Essei Hara

前哨戦で連勝を続けていた内藤哲也を粉砕し、北の大地に金の雨を降らせたオカダ・カズチカ

 新日本プロレスは1972年3月6日、旧・大田区体育館で旗揚げした。『旗揚げオープニングシリーズ』の第1戦ではアントニオ猪木とカール・ゴッチが戦い、猪木が負けた。筆者は大田区体育館には行っていないが、この旗揚げシリーズから新日本プロレスの撮影を始めた。豊登もいた。そこからじつに50年の歳月が流れたことになる。

エル・デスペラードには「上から言わせてもらいます」

 新日本プロレスは3月1日に日本武道館で50周年を祝う『旗揚げ記念日』、翌2日には『NEW JAPAN CUP 2022』の開幕戦を行う。

 1日の記念セレモニーには多くのOBレスラーがやってくる。2月20日に79歳になったアントニオ猪木はリハビリを続けていて来場できないが、新型コロナウィルスによる長い闘病生活から復帰した田中秀和(田中ケロ)リングアナがOBたちをコールする。メインは6人タッグマッチで、藤波辰爾、棚橋弘至、オカダvs藤原喜明、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.が行われる。

 近年『旗揚げ記念日』に行われてきたIWGPヘビー級王者vsIWGPジュニア・ヘビー級王者は、2日の『NEW JAPAN CUP 2022』の1回戦として組まれた。オカダはエル・デスペラードと対戦する。

「藤波さんとは組めますし、藤原さんとは戦えるということで、すごく世代の離れた3人ですけど、ボクもお客さんも50年の歴史を感じることができるタッグマッチになると思う。チャンピオン対決はこの時期いつもやっていたことなので、今年もやりたかった。『NEW JAPAN CUP 2022』はチャンピオンも出る、ジュニアも出るということで、ジュニアのチャンピオンと戦うのは自分も久しぶりな感じがしますし、相手はデスペラードですから。

 最近のいろんなレスラーを見ていますけど、デスペラードの存在感はすごいと思っている。戦ってどう思うかというのもありますし、ジュニアチャンピオンとしての意地も感じたい。その中でボクはヘビー級、新日本プロレスの戦いっていうのをデスペラードに教えて。上から言わせてもらいますけど、それでデスペラードも成長して強くなる。今でもすごいなと思いますけど、もっとすごくなるんじゃないかなと。ボクはボクで、トーナメントなので、しっかりと優勝をいただきたいと思います。『やっぱチャンピオンは強い』『50周年はオカダだな』っていうのを見せないといけない」

【次ページ】 「待ちますよ」復帰を迎える飯伏幸太へのエールも

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