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「個のレベルでは世界最高だが…」PSGでCL制覇するために、キャリア終盤のメッシが為すべきこととは<ロングインタビュー> 

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posted2021/10/25 11:01

「個のレベルでは世界最高だが…」PSGでCL制覇するために、キャリア終盤のメッシが為すべきこととは<ロングインタビュー><Number Web> photograph by L’Équipe

人生はじめての移籍を経験した34歳のメッシ。ムバッペ、ネイマールらとともにCL制覇を目指す

――これが最善の選択だと、心を決めるまでにどのぐらい時間がかかりましたか?

「他からもオファーはあったけど、かなり早い段階でPSGと合意に達した。すぐに話し合いが始まり、短い時間で多くを決めねばならなかったからいろいろ大変だった。毎日膝を突き合わせて作業を進めた。僕はクラブのプロジェクトと野心に魅力を感じた。もちろん選手やスタッフも……。そうしたすべての要素が、スピーディに契約を進めることを容易にした」

――友人のネイマールやアンヘル・ディマリア、レアンドロ・パレデスが在籍していることも、決断に影響を与えましたか?

「大きな理由のひとつだった。新しい国でゼロからスタートしなければならない。ロッカールームに友人がいれば、新しい環境にも適応しやすいと思った。

 僕は間違わなかった。チームにスムーズに溶け込めたからね。スペイン語を話す選手がクラブにたくさんいる。僕以外にもネイ(ネイマールの愛称)やレア(パレデスの愛称)、フィデオ(ディマリアの愛称)ら僕の友人たちがそうで、彼らが入ったばかりの僕を助けてくれた」

――パリに来る可能性についてはすでに以前から、とりわけコパアメリカでも話をしていませんでしたか?

「ああ、しばしば話していた(微笑)。彼らはいつならOKなのかとずっと尋ねていたけど、軽い調子でシリアスではなかった。PSGにしても、僕の本音はバルセロナに残ることだとわかっていたからね。だから僕がパリに行くと答えたのは、彼らにとっても驚きだった。とても喜んでいたし、大いに興奮していたよ」

――監督が同じアルゼンチンのマウリシオ・ポチェッティーノであることも、PSGとの契約にサインする理由になりましたか?

「もちろんそうだ。監督が自分と同じ国の出身ならば、いろいろなことがやりやすい。言葉も同じだし、一緒に働いたことはないが以前からの知り合いでもある」

キャリア終盤での新たな挑戦

――バルセロナを去ったのは不本意でしょうが、異なる国、異なるユニフォームで新たにタイトルを獲得する機会を得たわけで、キャリアの終盤で思いがけないチャレンジができることは、冷静に考えて悪くないのでは?

「ああ、とても魅力的なチャレンジだ。繰り返すけど僕は、ここパリでキャリアの最後の時期にまだまだタイトルを獲りたい。大きな成功を収めたいんだ。それは僕とクラブの共通の目標でもある」

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