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「高校3年間で“1打席”。そんなプロ野球選手いないでしょ」ロッテ守護神・益田直也が“ぶ厚い柱”になるまで…マリン登板数は歴代最多「296」 

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梶原紀章(千葉ロッテ広報)

梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara

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photograph byChiba Lotte Marines

posted2021/09/21 11:03

「高校3年間で“1打席”。そんなプロ野球選手いないでしょ」ロッテ守護神・益田直也が“ぶ厚い柱”になるまで…マリン登板数は歴代最多「296」<Number Web> photograph by Chiba Lotte Marines

9月8日には史上17人目となる通算150セーブを達成した益田直也。今シーズンも12球団最多の33セーブを挙げている

 同期入団選手は3人いた。

 大注目は3球団競合でドラフト1位入団する藤岡貴裕投手。2位が中後悠平投手で、3位に鈴木大地内野手がいる。3人とも大学ジャパンに名を連ねるなど大学球界の有名な存在だった。最初は遠い存在に感じたが、入団会見以降はすぐに意気投合した。

 そして、忘れもしない公式戦でのマリン初登板(当時はQVCマリンフィールド)は、12年4月8日の北海道日本ハムファイターズとのデーゲーム。藤岡が先発し、益田が投げ、最後に中後が投げた。試合には敗れたが、仲のいい同期3人で9回を投げた。それがマリンでの最初の1歩。思い出深い試合だ。

 あれから10年。益田はこの地で296試合に登板をしている。

 藤岡と中後はすでに現役を引退し、藤岡は読売ジャイアンツ、中後は横浜DeNAベイスターズの球団職員として第2の人生を送り、鈴木はFAで移籍した東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍している。

 時の流れは速く、チームは移り変わっている。そんな中、益田はマリーンズのぶ厚い柱のような存在となった。選手会長としてチームをまとめ、絶対的守護神としてリーグ優勝に向けて首位をひた走るチームを引っ張っている。

【次ページ】 「プロでやれるというメッセージを」

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