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《南米2強が激怒・批判》メッシ「なぜもっと前に…」 ネイマールも呆れた“ブラジルvsアルゼンチン9分で中止騒動”が奇怪すぎ 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2021/09/09 06:00

《南米2強が激怒・批判》メッシ「なぜもっと前に…」 ネイマールも呆れた“ブラジルvsアルゼンチン9分で中止騒動”が奇怪すぎ<Number Web> photograph by Getty Images

ブラジルvsアルゼンチンというW杯予選屈指の好カードが9分で打ち切りの非常事態。現時点では試合の処遇は決まっていない

両国連盟ともに衛生当局の対応に激怒・嘆き

 AFAは「恥ずべきことだ」と激怒。在サンパウロのアルゼンチン総領事は、「今年6月から7月にかけてブラジルで開催されたコパ・アメリカ(南米選手権)で、ブラジル政府は外国からやってきたすべての選手の隔離義務を免除していた。今回の試合でも、同様の措置が取られると理解していた」と語る。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)も「ANVISAの行動には驚いた。このようなことになって、非常に残念だ」と嘆いた。

 試合を実施したCONMEBOLは「W杯南米予選の主催者はFIFAであり、この試合をどう扱うかは、今後、FIFAが判断する」とコメント。

 そしてFIFAは、「世界中のフットボールファンの期待を裏切る残念な出来事だ。今後、我々の規律委員会がマッチコミッショナーや主審からの報告書を吟味し、さらに関係者から情報を収集して、しかるべき時期にこの出来事についての判断を下す」という声明を発表した。

「健康申告書」に虚偽の申告があった?

 一方、このアクシデントの“主役”となったANVISAの会長は、以下のような説明を行なった。

《ブラジルに入国する者は「健康申告書」への記入を義務付けられている。

 3日朝、アルゼンチン代表の一行が入国して「健康申告書」を提出したが、うち4選手が過去14日以内に英国に滞在したことを隠していた。つまり、虚偽の申告を行なっていたのだ。

 我々がその事実を確認したのが4日であり、その日のうちにAFAに「4選手は、隔離されなければならない。4日の練習にも5日の試合にも参加してはならない」と伝えた。しかし、彼らはその通告を無視した。

 我々は、試合前にもスタジアムを訪れて4選手を隔離するようAFAに改めて伝えようとしたが、彼らは我々との面会を拒んだ。そこで、試合が始まってピッチに問題の4選手のうち3人がいることを確認し、隔離させるか国外退去させようとした。》

 繰り返しになるが、メッシは「このような問題があるなら、なぜもっと前に知らせて解決しなかったのか」と抗議している。しかしANVISAによれば、このような問題があることは試合前にAFAへ通達していたというのである。

 さらに6日、ブラジルの複数のメディアが、「4日夜、AFAが4選手の隔離免除のための特別措置を要請する書面をブラジル政府へ送付。AFAとCONMEBOLは、これにより4選手の試合出場に支障がなくなったと判断した。しかし、4選手が入国時に虚偽の申告をしたこと、その後も隔離を怠ったことを理由に、AFAからの特別措置要請を却下していた」と伝えた。

 この報道が正しければ、AFAは4選手がプレーしてはならないことを知っていながら、そのうちの3人を先発させたということになる。

【次ページ】 知人のブラジル人が口にした絶妙な“自虐的ジョーク”とは

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