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オルンガとのバトルでまた強くなった…FC東京の若きCB渡辺剛「リーグを獲らないといけない立場」 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byJ.LEAGUE

posted2021/02/26 17:03

オルンガとのバトルでまた強くなった…FC東京の若きCB渡辺剛「リーグを獲らないといけない立場」<Number Web> photograph by J.LEAGUE

1月4日のルヴァンカップ決勝では、柏のオルンガと激しいバトルを繰り広げた渡辺

「森重選手はJリーグの日本人センターバックでナンバーワンだと思いますし、技術面も凄いし、アドバイスも的確。僕の成長にも大きく関係していると思います。僕が動いていくイメージでやらせてもらっているし、森重選手もやりやすそうにしてくれているのかな、と」

 クラブとしては一昨年はリーグ最少タイの29失点だったものの、昨年は5位タイの42失点。優勝のためには失点を減らすことを肝に銘じている。そして何よりも、より明確に優勝を意識するようになった。

「リーグを獲らないといけない立場」

「一昨年は2位で、昨シーズンはルヴァンを獲って、(今年は)リーグを獲らないといけない立場。個人的には優勝を意識して戦います。やはり総力戦になってくると思う。ベンチに入らない選手も含めてどれだけみんなで頑張れるかによって決まってくるんじゃないかと思っています。

 首都にあるクラブがリーグ優勝できていないっていうのは自分のなかでは違うなって思ってきた。メンバーも日本代表への選出が多いし、間違いなく力はある。どこかのタイミングでリーグ優勝して、それが当たり前にならなきゃいけないチームだとずっと思ってきました」

 高くて強い。ビルドアップもいい。

 そしてあのオルンガに仕事をさせなかったように、ボールが入ってくるところをガツッと厳しく当たって集中力を削ぐなどの駆け引きも随分と頼もしくなった。

 FC東京の公式サイトにある選手プロフィールの写真がまたいい。

どっしり構えて、安心してもらえる選手に

 両腕で力こぶをつくるようにして、ふてぶてしくにらみつけるポーズ。吹き出しがあるとすれば「俺に任せとけ」がピタリとハマる。

 どんな存在でありたいか。

 渡辺は言う。

「どっしり構えて、安心してもらえる選手ですかね。アイツが後ろにいるから、周りも(自分の役割に)専念できるって、そう思われたい」

 右肩のケガが癒え、右肩上がりのシーズンに。“青赤”ユニフォームの母校・山梨学院の全国制覇にも勇気をもらった。

 機は熟した。

 FC東京も、そして渡辺剛も。

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