「カタールW杯では必ずピッチに」

　ブンデスリーガ1部で切り開く未来は、日本代表での立場にも直結する。森保一監督のもとでレギュラーと言っていい実績を築いてきたが、勝敗の責任を背負う覚悟も決めている。

「ボランチでW杯に出場するという目標を掲げることは、チームの中心的存在になってプレーすることと同じ、というのが自分の考えです。それだけの覚悟を持ってやらなければいけない。

　2018年のロシアW杯は、メンバーには選ばれたけれど試合に出られなかった。カタールW杯は必ずピッチに立ちたい。ただそれも、ブンデス1部で試合に出続けることで、可能性がつながっていく目標です」

　ウェブ会議システムによる取材のなかで、遠藤は「とにかく1部でプレーし続けることが大事です」と何度も繰り返した。ブンデスリーガ1部にチャレンジすることへの静かな興奮と、しっかりとした足跡を記すとの揺るぎない決意が、表情から、言葉から、はっきりと立ち上がっていた。