清武弘嗣の新たな相棒はプロ2年目。
セレッソの好調を支える坂元達裕。

　ついに2位に浮上である。

　セレッソ大阪が湘南ベルマーレに1－0で勝利し、J1リーグ戦再開後これで4勝1敗2分。順調に勝ち星を重ね、首位川崎の背後をぴったりと追走している。

　湘南戦前、課題に上がっていたのが得点力だった。

　期待されたルーキーの西川潤がJ1再開前に故障し、名古屋戦でブルーノメンデス、つづいて都倉賢が故障し、FWの主力を欠いていたのだ。

　その影響は、如実に結果に出ている。

　都倉が前半だけで退いた神戸戦は0－0のドロー、つづくFWの主力不在となった鳥栖戦は1点とって同点に追いつくのが精いっぱいで引き分けに終わった。J1再開後、ここまで勝った試合は複数得点を挙げてきたが、ドローになった2試合ではわずか1点しか取れていなかったのである。

　湘南に対しては2010年以降のリーグ戦で7勝1分と圧倒的な強さを見せており、優勝争いに絡むためにも確実にゴールを奪い、勝ち点3を取らなければならない相手。守備はここまで安定しており、軸になるFW不在の中でいかにゴールを奪い、勝ち点3を奪えるか――。

目を引いたのは坂元達裕。

　前半は、ボールこそ握れてはいたがリズムが変わらず、横パスを湘南の守備網に引っ掛けてはカウンターを喰らい、クロスを入れても湘南の中央が堅いので簡単に跳ね返されていた。また、ビルドアップの際の緩いパスが狙われ、何度か奪われてシュートに持っていかれた。

　後半、「プレースピードを上げて、縦への意識を強くした」とロティーナ監督が語ったように、全体のテンポを上げると攻撃のリズムが良くなった。

　その中で、攻守に動きの良さを見せていたのが坂元達裕だった。

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