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ワシントンから浦和&Jへのエール。
「忍耐強さは世界一だからこそ……」 

text by

沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2020/04/21 11:50

ワシントンから浦和&Jへのエール。「忍耐強さは世界一だからこそ……」<Number Web> photograph by Getty Images

2019年コパ・アメリカの際のワシントン(右)とボルソナロ大統領。いつかまた日本で再会できる日を心待ちにしたい。

ブラジルの新型コロナの影響は?

――今後のプランは?

「フットボールの世界へ戻って、クラブの監督かGMをやりたい。すでに、ブラジルサッカー連盟による指導者育成コース、スポーツ・マネージメント・コースを履修している。愛する日本でまた仕事ができたら最高だ」

――ブラジルでも、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。この現状をどう考えますか?

「アジアや欧米に比べると感染が始まるのが遅かったが、急速に広まっている。大都市では事実上のロックダウンが行なわれ、経済活動が著しく妨げられている。失業者、収入が激減した人が急増し、働きたい人がデモを行なっている。

 非常に複雑な状況で、国民の忍耐力と創造性が試されている」

――日本もかなり厳しい状況にあります。Jリーグのファンも試合を見ることができず、ストレスがたまっています。

「これまでのところ、日本は比較的うまく対応してきたようだね。日本人の規律正しさ、忍耐強さは世界一。でも、決して気を抜いてはならない。

 ファンの皆さんは、しばらくは家で昔の試合の動画を見たりフットボールの記事を読んだりして我慢してほしい。そして、いざ終息して公式戦が始まり、スタジアムに足を運べる日が来たら――笑顔で、大声で選手たちを鼓舞してあげてもらいたい。

 近い将来、皆さんと再会することを楽しみにしています。コロナなんかに負けず、お互い、頑張りましょう!」

再びフットボールの世界に戻ろうと。

「雄々しい心臓を持つ男」は、これまで選手、実業家、政治家として大きな成功を収めてきた。そして、45歳の今、再びフットボールの世界に戻ろうとしている。

 これまでの人生で栄光と苦難の両方をたっぷり味わってきた好漢は、謙虚にして誠実で、他者への思いやりに溢れ、地道に努力することを厭わない。

 かつて選手としてJリーグと日本のフットボールの発展に寄与してくれたこの男が、今度は別の立場で貢献してくれることを期待している。

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