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正念場を迎えた亀井義行。
三塁転向は成功するか。
~第2回WBC戦士の挑戦~ 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2011/01/31 06:00

正念場を迎えた亀井義行。三塁転向は成功するか。~第2回WBC戦士の挑戦~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

 巨人の亀井義行が第2回WBC日本代表メンバー入りしたのはもう2年前のことになる。この時は原辰徳監督の強い押しがあって選ばれたと聞く。イチローら数多くの名選手に混じって行動を共にすることで何かを感じて戻ってくれれば、という監督の親心だろう。期待に応えた亀井はその後、巨人の外野と一塁を任され、2009年は25本塁打、2割9分という成績を残した。しかし、昨季は「野手はふたつのポジションを守れるように」という恩義ある監督の想いに応えられず、試練のシーズンを迎えることになる。

 相手に研究されたためだろうか。'10年は、腰痛にも悩まされ打率1割8分5厘、5本塁打と低迷。そして捲土重来を期し、猛練習に取り組んだ秋季練習で言い渡されたのは、三塁手への転向だった。

元メジャーリーガー・ライアルの入団で激化するポジション争い。

 今年で38歳を迎える小笠原道大の負担を少しでも減らすために一塁へコンバート。プロ入り3年目の大田泰示と三塁を争うように、と宣告されたのだ。亀井には大学時代に内野手だった経験、そして何より原監督を唸らせた器用さがある。

「チャンスを与えられない選手が多い中で、挑戦できる機会をもらえたことはありがたい」と亀井は健気に語った。

 昨年12月に行なわれたオーストラリアのプロリーグでは外野手用のグラブを持たずに参加。三塁手を無難にこなし、4割3分8厘、7本塁打、25打点をマーク。見事な成績を残し、チームに合流したのだった。

 しかし、スンナリとレギュラーが獲れるほど巨人は甘くない。帰国した亀井を待っていたのは、バリバリの元メジャーリーガーで三塁も守れるラスティ・ライアルの入団だった。

 亀井にとって唯一の救いは、今季から巨人の一員となった森脇浩司二軍守備担当コーチが、グラブ捌きを見て「本物になる」とキッパリと言い切ったことだろう。森脇はホークス時代からノックの名手として知られ川崎宗則、小久保裕紀ら多くの名選手を育てた名伯楽。亀井も秋季練習ではライバル・大田泰示のグラブを借りていたが、春季キャンプには自前の内野手用のグラブしか持たず宮崎に向かうと言う。チームの都合でポジションが変わり続けた男の定位置は、ホットコーナーに決まるのだろうか。

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