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1児の母として日本柔道強化を。
福見友子が捧ぐ「すべての情熱」。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byShino Seki

posted2017/10/15 08:00

1児の母として日本柔道強化を。福見友子が捧ぐ「すべての情熱」。<Number Web> photograph by Shino Seki

母であると同時に、日本柔道の強化に邁進する福見。その原動力はこれまで携わり続けた柔道に対する感謝がある。

東京五輪が大事だけど、2020年のあとも大事。

 何よりも、柔道への揺るぎない思いがある。

「今後の目標ということでは、直近では2020年の東京オリンピックで選手が活躍することがすべてです。ただ、2020年のあとが大事です。日本という国もそうだし、選手たちがその先、柔道をいかして何をするのかという部分がすごく大事だと思います。

 そもそも私が柔道をやっているのは、強くなるためとかではなく、自分がどう成長していくかであり、柔道で得たことを世の中の人たちにどう還元し人々の幸せにつながるかが重要だと思っています。柔道を創設した嘉納治五郎先生もそういう考え方ですし、私も柔道家のはしくれになれるように頑張りたいと思います」

 10代の頃、20代の頃、試合、練習、そして言葉の中で感じさせたのと変わることのない熱。それとともにとともに、柔道家である自分自身と選手、そして柔道の未来を見据えている。

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