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藤井四段は29連勝、巨人は13連敗。
勝ち続けも負け続けもどっちも辛い!

posted2017/07/16 07:00

 
藤井四段は29連勝、巨人は13連敗。勝ち続けも負け続けもどっちも辛い!<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

鳴り止まないシャッター音に身を置きながらも、冷静に感想戦に臨む藤井四段。中学生離れした落ち着きと勝利数が、さらに大きな注目を生む。

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph by

Tadashi Shirasawa

 今年ほど「連勝」「連敗」が話題になる年は珍しいのではないかと思う。

 連勝と言えばもちろん、将棋の藤井聡太四段だ。2016年12月24日に加藤一二三九段との対局に勝利後、破竹の勢いで勝ち星を積み重ねると、半年後の2017年6月26日、増田康宏四段との対局で新記録となる公式戦29連勝を達成した。

 筆者は藤井四段と増田四段の対局の現場で、藤井四段の言葉を借りれば歴史的瞬間に立ち合う「僥倖」に恵まれたわけだが、将棋会館の中で一番広い18畳の特別対局室にテレビ、スチールカメラがぎゅうぎゅう詰めになった様子は、藤井四段に対する注目度の高さの現れだったことは間違いない。

 一方で今季のプロ野球では、大型連敗が各チームを苦しめている。昨季日本一に輝いた日本ハムが序盤戦で10連敗、千葉ロッテも8連敗。セ・リーグでは阪神が、金本知憲監督就任後では最長の8連敗を喫した。

 何よりも衝撃を与えたのは巨人だった。球界の盟主と呼ばれる巨人にとって屈辱以外の何物でもないだろう、チームワースト記録となる13連敗。ちなみに巨人の陰に隠れたが、ヤクルトも交流戦開幕から10連敗。そしてオールスター直前に今季2度目の10連敗をするなど、各球団ファンの心境を思うといたたまれない。

連勝といえば“霊長類最強”のあの人。

 連勝と連敗は、ファンにとっては喜びあふれる、もしくは辛く涙をこらえたくなる時期が延々と続く状況だ。それは色々な意味で稀有な経験とも言えるが、そんな記録で印象的なものをピックアップしてみた。

 まずは連勝からだ。無敵の日本人アスリートと言って真っ先に思いつくのは、この3人だろう。

 吉田沙保里、伊調馨、田村亮子(谷亮子)。

 五輪や世界選手権などの実績などは、記述するのも野暮だろう。レスリングと柔道で積み重ねた連勝数は以下の通り。

吉田:206連勝(2001年~2016年。個人戦のみの成績)
伊調:189連勝(2003年~2016年。1試合の不戦敗は除く)
田村:84連勝(1992年~1996年)

【次ページ】 勝ち続けるプレッシャーも辛いもの、らしい。

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