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藤井四段は29連勝、巨人は13連敗。
勝ち続けも負け続けもどっちも辛い! 

text by

茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2017/07/16 07:00

藤井四段は29連勝、巨人は13連敗。勝ち続けも負け続けもどっちも辛い!<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

鳴り止まないシャッター音に身を置きながらも、冷静に感想戦に臨む藤井四段。中学生離れした落ち着きと勝利数が、さらに大きな注目を生む。

負け続けることで人気になったレアケースもある。

 そのほかにも相撲では、1場所で「0勝15敗」に終わったケースも散見する。最近で言うと2005年九州場所・十両の燁司だが、最後まで休場に逃げず土俵に立ち続けた心の強さは見習いたいものである。

 負け続けることで社会現象を巻き起こしたケースもある。競馬で一躍アイドルホースとなった「ハルウララ」だ。1998~2004年まで地方競馬に出走し続けたハルウララの通算成績は、負けも負けたり113戦全敗。

 成績だけを見れば「なんでそんなに走らせるの」と思ってしまう人もいるかもしれないが、健気に走る姿がテレビを中心にメディアで大ブームになった。「無事是名馬」を地で行くような敗戦が人々を魅了した、という意味では唯一無二の馬と言える。

 ここまでズラリと連勝・連敗を挙げてきたが、このような経験をするアスリートはごくごく一握り。勝ったり負けたりするからこそ、面白い。それは何の競技でも共通するものだろう。

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