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今季のT-岡田は、責任感が全く違う。
「諦めることができない環境」とは?

posted2017/05/30 08:00

 
今季のT-岡田は、責任感が全く違う。「諦めることができない環境」とは?<Number Web> photograph by Kyodo News

糸井嘉男が抜け、オリックス打線を引っ張る重責が増したT-岡田。その期待に応えるプレーを見せていると言えるだろう。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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Kyodo News

 貯金8から借金8へ。4月に快進撃を見せたオリックスが、1カ月足らずの間に急降下してしまった。

 5月2日の時点では16勝8敗の2位で首位の楽天に肉薄していたが、そこから4連敗。1勝を挟んで6連敗、9連敗し、28日にようやく連敗を止めたが、5月は4勝19敗とあえいでいる(5月28日時点)。

 4月は打線が面白いようにつながり、投手陣も安定していた。投打の柱であるT-岡田と金子千尋が3、4月度の月間MVPをダブル受賞したことが、チーム状態を物語っていた。選手会長のT-岡田は、「みんながつなぐ意識を持って、全員で相手ピッチャーに向かっていけている」と語っていた。

低めのボール球を見逃す“我慢”。

 それは自身にも当てはまった。今年のT-岡田の特徴は四球の多さだ。昨年は123試合で47個だった四球が、今年は46試合ですでに29個に達し、出塁率は.436。低めのボール球に手を出さなくなったことがその要因のひとつだ。

「打ちにいきたいけど我慢できている。それがボールになって、いいカウントに持っていけている。今年はみんなでつなぐという意識が高いので、ヒットもフォアボールも同じ。それに、小谷野(栄一)さんや中島(宏之)さんの状態がいいことも、そういう意識を持てている要因かなと思います」

 ところが、5月に入ると好調だったオリックス打線がピタリと止まってしまった。投手が好投しても援護できない試合が続き、次第に投手陣も我慢しきれなくなった。

 4番に座り得点源となっていた新加入のステフェン・ロメロの怪我による離脱が響いた。また、4月前半には決まっていたバントやチームバッティングにミスが目立つようになり、少ないチャンスを活かせない。

【次ページ】 「バットを振ろうとしていた」という言葉の意味。

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