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メキシコで“勘違い先発”も何のその。
ホークス五十嵐亮太は心も体も頑丈。 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKyodo News

posted2017/03/11 08:00

メキシコで“勘違い先発”も何のその。ホークス五十嵐亮太は心も体も頑丈。<Number Web> photograph by Kyodo News

昨季は打ち込まれる場面が目立った五十嵐だが、フォークを再び宝刀にしてセットアッパー返り咲きを狙っている。

ストレスだったフォークが、今やモチベーションに。

「ヤクルト時代は真っ直ぐとフォークのピッチャーでした。だけど、アメリカに行ってから落ちなくなった。ホークスに来てからも3年間、フォークは全く投げてこなかったんです」

 昨年まで落ちなかったボールが、ストンと落ちる。五十嵐は嬉しくてたまらなかった。

「今まで、フォークは僕のストレスだった。今は逆にモチベーションですよ。また、ナックルカーブには相手が慣れてきて、カットされる場面が多くなっていた。今年の僕に、フォークは絶対に必要な球種なんです」

 昨年の不振を忘れさせるかのように、心技体において充実のシーズンオフを過ごした五十嵐。この「心」を持ち続けるベテランに落ち目などという言葉はふさわしくない。そのことを証明する'17年シーズンとなる。

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