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福西崇史が語る、なでしこジャパン、
ワールドカップ準優勝の価値。
posted2015/07/24 16:00
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《なでしこジャパン、ワールドカップ準優勝の価値》(1)
~ MVP獲得、アメリカのロイドに見たライバルの成長 ~
【2】《なでしこジャパン、ワールドカップ準優勝の価値》(2)
~ 女子サッカー界全体が、なでしこ優勝後に進化した ~
【3】《なでしこジャパン、ワールドカップ準優勝の価値》(3)
~ 海外での経験値と、大会期間中の成長力&修正力 ~
【4】《なでしこジャパン、ワールドカップ準優勝の価値》(4)
~ 急成長した有吉、そして女子サッカーを文化に ~
【5】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ 次号は宿敵・鹿島&まだまだあります取材会のネタ ~
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【3】《なでしこジャパン、ワールドカップ準優勝の価値》(3)
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~ 海外での経験値と、大会期間中の成長力&修正力 ~
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――そんな世界的な潮流もあって、ロンドン五輪が終わって以降、佐々木則夫監督も従来の細かなパス回しだけでなく、奪ってから素早く展開してゴールに迫る攻撃、いわゆる「縦に速いサッカー」を前面に打ち出していましたね。
福西:引き出しを増やそうとした試行錯誤の時期があった分、今回のワールドカップでその形で攻撃を仕掛けられたシーンが増えたのは良かった。それと同時に、選手それぞれが“海外の選手と戦うために何が必要か”と考えて、海外リーグに挑戦して、個人能力をレベルアップしたことも見逃しちゃいけないと思うんだ。
――そう言われてみると、なでしこのメンバーでも海外を経験した選手はとても増えた印象があります。海外クラブに所属したことのある選手の名前を挙げてみると……。
◇ ◇ ◇
<2011年ドイツ大会>
山郷のぞみ、鮫島彩、宇津木瑠美、阪口夢穂、宮間あや、澤穂希、安藤梢、永里優季、丸山桂里奈
<2015年カナダ大会>
鮫島、宇津木、坂口、宮間、澤、安藤、大儀見
(下がこの4年間で新たに海外クラブを経験した選手)
熊谷紗希、近賀ゆかり、大野忍、田中明日菜、川澄奈穂美、永里亜紗乃、岩渕真奈
◇ ◇ ◇
福西:大野や川澄、熊谷といった経験ある選手だけでなく、岩渕のような若手も積極的に海を渡った。個人のレベルを上げて来たことが、チームの成長につながったんじゃないかな。