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ノアの歴史が迎えた15年という「節目」。
~丸藤らの奮闘と、三沢の七回忌~ 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/01/31 10:30

フィニッシュ・ホールドの「虎王」を繰り出す丸藤(右)。ノア取締役副社長も務めている。

フィニッシュ・ホールドの「虎王」を繰り出す丸藤(右)。ノア取締役副社長も務めている。

 創立15周年を迎えたノア。1月10日、東京・後楽園ホール大会で行なわれたGHCヘビー級選手権試合では、王者・丸藤正道が新日本の刺客、小島聡を迎え撃った。21分1秒の熱闘の末、師匠・三沢光晴の看板技「変型エメラルドフロウジョン」でKO勝ち。6度目の防衛成功である。昨年7月には永田裕志(新日本)からベルトを奪回、10月にも関本大介(大日本)を退けての奮闘ぶりであるから、リーダーとしての面目を保ったかたちだ。

 だが、その後が続かなかった。鈴木みのる率いる新日本のヒール「鈴木軍」に襲われ、袋叩きにされる醜態をさらしてしまったのだ。この乱入は、1月4日の新日本・東京ドーム大会の8人タッグ戦で飯塚高史が丸藤のヒザ蹴り(虎王)で敗れたことに対する報復だった。

 鈴木みのるの挑発を受けたノア陣営は翌11日、3月15日に東京・有明コロシアムで丸藤vsみのるのタイトル戦、それに先立つ2月11日には名古屋国際会議場で王者シェイン・ヘイスト、マイキー・ニコルス組vs挑戦者ランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスJr.組のGHCタッグ戦を行なうと発表した。この試合日程をみる限り、今年前半、ノアは鈴木軍に蹂躙されてもおかしくない雲行きである。

オーストラリアからの留学生「TMDKコンビ」が熱い。

 ノアは6月13日、広島グリーンアリーナで創立者・三沢光晴の七回忌追悼興行を予定している。プロレス団体の経営は「10年存続すれば上出来」とされる。多団体化時代にあるマット界にあって、創立15周年という節目は軽くない。

 昨年の夏、集客能力の高かったKENTA(ヒデオ・イタミ)が米国のメジャー団体WWEに転出した。浮沈のカギを握るのは当然、176cm、90kgの丸藤なのだが、生き残るためには彼と、杉浦貴、森嶋猛に続く所属選手を育てることも急務だろう。きつくタイツの紐を締め直さなければならない年だ。

 ここにきて幸いなことに、オーストラリアからの留学生、ヘイストとニコルスのTMDKコンビが戦力になってきたことが大きい。'13年プロレス大賞の最優秀タッグ賞を受賞したことで自信をつけ、10日の後楽園大会でも実力者チーム、杉浦&田中将斗(ゼロワン)組を破ってGHCタッグ王座奪回をやってのけた。今、面白い存在である。

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