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プロレス大賞MVP、棚橋が立つ「ド真ん中」。
~受賞3回目、次の野望は猪木超え~ 

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門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/01/03 10:30

プロレス大賞MVP、棚橋が立つ「ド真ん中」。~受賞3回目、次の野望は猪木超え~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

2014年は超満員札止めも多かった新日本プロレス。棚橋を中心に低迷期を乗り切った。

 目立ちたがり屋が、再び業界のド真ん中に立った。

 2014年度のプロレス大賞で最優秀選手賞に輝いた新日本プロレスのエース、棚橋弘至のことだ。新年1月4日、新春恒例の東京ドーム大会で新世代の旗手オカダ・カズチカを迎え、IWGPヘビー級王座初防衛戦を行う。

 筆者も選考委員を務めるプロレス大賞の選考会でMVPの候補に挙がったのは棚橋、オカダ、中邑真輔、柴田勝頼の4人。いずれも新日本の中心選手だ。同団体がいかに2014年をリードしたかがわかる。その中で投票21票中18票と圧倒的支持を集め、3年ぶり3度目の栄冠をものにしたのが、棚橋だった。

 ドーム大会のカード発表の席で、11歳年下のオカダに「くすんだ太陽」と揶揄された棚橋だが、10月の両国国技館でそのオカダがベルトを奪われた相手、憎き外敵AJスタイルズ(米国)を破り、約1年半ぶり7度目のIWGPヘビー級王座を奪取。タイトル保持歴代最多の記録を樹立した。

猪木の最優秀選手賞6回を塗り替えることはできるか?

「各トップ選手たちの持ち味が出たのも、棚橋がド真ん中でビシッとしていたからだ」という評価は高く、また、団体の先頭に立ってファンサービスに努めていたことも選考委員に好印象を与えたようだ。

 新日本がゲームソフト制作会社に身売りされた冬の時代に、ライバル中邑と共に団体を引っ張ってきたという自負もあるだろう。今回の受賞について「IWGPでは全部の記録を塗り替えたので、次はプロレス界の記録を塗り替えたい」と胸を張る。

 ちなみに過去、プロレス大賞最優秀選手賞の受賞はアントニオ猪木の6度が最多。棚橋は4度受賞の天龍源一郎、武藤敬司を含めた3人を射程に捉えている。目立ちたがり屋の胸は今から野望に膨らんでいるのだ。

 そのためにはまず、眼前の敵オカダを叩き潰すこと。追い上げてくる後輩の勢いと実力を認めながらも「2年連続MVPを予約しておきますよ」と世代闘争に自信満々の笑みを浮かべている。

 ドーム大会のダブルメイン、もうひとつのカードは、王者・中邑対挑戦者・飯伏幸太のIWGPインターコンチネンタル選手権試合。年間ベストバウト賞ものの好ファイトが期待される2試合だ。

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