遠藤「真司は放っておいてもやれる選手（笑）」

　ヨルダン戦を控え、そんな香川のインサイドハーフでのプレーを隣で見ている遠藤は、あらためて彼をこう評価した。

「真司は放っておいてもやれる選手（笑）。高い技術があるし、実はいろんな仕事ができる。もちろん今みたいにパスの出し手にも、受け手にもなれる。本人はゴールが取れないということを言っているのかもしれないし、欲しいのであれば取れるに越したことはないけど。

　でもゴールは、取れるときには取れるもの。反対に30、40試合取れないことだってあると思う。それに、ゴールを取ることだけがサッカーではない。それよりも、チームとして真司本人がどう機能しているか。その方が僕は大事だと思う」

　インサイド、アウトサイドと、ボールを柔らかく舐めるようにタッチしながら、相手の間隙を見定める。そして素早く、狭いコースにパスを通し、連続して周囲と絡んでいく。インサイドハーフ、香川真司。日本有数のテクニシャンが見せる、新たな姿に可能性を感じずにはいられない。