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早稲田は5区山上りで勝負!
山本修平が2年分の意地を見せる。 

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小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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photograph byNanae Suzuki

posted2014/12/05 10:30

早稲田は5区山上りで勝負!山本修平が2年分の意地を見せる。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

全日本大学駅伝4区で区間2位と快走した山本修平。

 山を制するものが箱根を制す――。

 誰が、いつ言いだしたのかは不明だが、データ上は見事にそれが当てはまる。

 2006年に5区の区間距離が最長23.4km(第91回大会から23.2km)に延びて以来、この区間で区間賞を獲得した大学が総合優勝したのは9大会中6度を数える。じつに7割近い勝率を誇るのだ。

 裏を返せば、5区に強みを持つ大学はそれだけ箱根で優位に立てるということ。

 その点で今年、注目する大学はどこになるだろう。

「うちですか、まあ今年は柏原(竜二)くんがいるわけじゃないんで、プレッシャーは例年に比べると小さいですけどね」

 そう言って、明るい表情を見せたのは早稲田大の渡辺康幸駅伝監督だ。

 11月2日の全日本大学駅伝では7位とやや不本意な成績に終わったものの、11月16日の上尾ハーフでは1位でゴールした高田康暉を筆頭に自己記録を更新する選手が続出。チーム状態が上向きであることを印象づけた。

「とはいえ、駒澤さんもしっかり3人が2分台で入ってきてますし、主力が出てませんから。うちはまだ優勝もあればシード落ちもあり得る。ここからまだ死にものぐるいでやっていかないと厳しいでしょう」

箱根の経験者が10人揃う早稲田。

 今年の早大の強みは、なんと言っても箱根の経験者が10人残ったこと。なかでも主将を務める山本修平の存在が大きい。

 1年、2年と5区を走り、いずれも区間3位と好走。アキレス腱の故障で前回の箱根は出場が見送られたが、快復傾向にある今季は本人の表情も明るい。

 現在のコンディションを確認すると、チームの状態も自身の調子も上向きです、という力強い答えが返ってきた。

「やっぱり前回欠場して迷惑をかけているので、恩返しがしたいですし、成長した姿を見せたい。4年生になって意気込みが違うし、自信もあります」

 特殊区間である5区は他の区間に増して経験が必要といわれる。早大の先輩で2008年に5区区間賞を獲得した駒野亮太も、山の神で一躍名を馳せた東洋大の柏原竜二も、自身もっとも良いタイムを叩き出したのは最上級生の時だった。

【次ページ】 箱根は「一瞬でも力を抜いたら走れなくなる」

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