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“シンジ対決”での主役は岡崎!
香川の復調、丸岡初陣にも煌めきが。
 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byBongarts/Getty Images

posted2014/09/21 15:00

“シンジ対決”での主役は岡崎!香川の復調、丸岡初陣にも煌めきが。<Number Web> photograph by Bongarts/Getty Images

試合終了直後にユニフォームの交換をした岡崎と香川。「序盤のチャンスさえ決めていれば、こちらの試合だった」とポジティブなコメントを残した香川。

 ギュンター・ペール主審が前半の終わりを告げる笛をならすと、コファス・アレナを埋め尽くした34000人のファンが、敵、味方関係なく大きな拍手を選手たちに送った。割れんばかりの拍手というよりも、まるでクラシックのコンサートのように、プレーヤーたちをたたえるような優しい音が響いていた。

 これは、ドルトムントとシャルケによるダービーでもなければ、近年は因縁が渦巻いているバイエルンとドルトムントの試合でもない。

 マインツとドルトムントの対戦はいつも面白い試合になる。

 ドルトムントの公式Twitterアカウントでも、3年前の9月に、この日と同じようにマインツのホームで行なわれた一戦でヒーローとなったピシュチェクが喜ぶ写真を掲載した。2011-12シーズン、ブンデスリーガで2連覇を達成することになるドルトムントは、アウェーのマインツ戦をターニングポイントにして、そこから無敗を続けて優勝を決めた。

 ドルトムントのクロップ監督が、マインツで監督としてのキャリアをスタートさせたという事実も、この試合にスパイスを与えていたし、4日前のCLでドルトムントはアーセナル相手に驚異的な強さを見せつけたことも、この試合の興味を盛り上げていた。

ドイツメディアさえ大いに宣伝した「シンジ対決」。

「この試合は永久保存版にしたい一戦だった」

 あの試合の後のクロップ監督のコトバに眉をひそめる者は、もちろんいなかった。

「ああやってアーセナルに勝ったのをTVで見ていたので、このチームに勝てるかが、チャレンジになると思っていました」

 岡崎慎司はそう胸のうちを明かしている。

 そして、日本メディアではなく、ドイツメディアまでもが今回の試合をこんな風に評していた。

「シンジ対決」だ、と。

 ドルトムントの街中にあるファンショップにいけば「7 KAGAWA」と書かれたユニフォームが飾られてあり、マインツのスタジアムに併設したファンショップでは満面の笑みを浮かべた岡崎の等身大パネルが置かれている。ドイツメディアが2人の「シンジ」をフォーカスしたのも、存在感を考えれば当然のことだったのかもしれない。

【次ページ】 試合開始直後、マインツを圧倒していたドルトムント。

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