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松原良香とウルグアイ代表の「絆」。
広島のために出来ることを探して。 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph bySports Graphic Number

posted2014/09/20 10:50

松原良香とウルグアイ代表の「絆」。広島のために出来ることを探して。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

松原良香さんの呼びかけに応じたウルグアイ代表のアレバロ・リオス。ブラジルW杯にも出場し、豊富な運動量でチームの攻守をつなぐ役目を果たした。

 8月20日に広島県広島市で発生した土砂災害から1カ月が経つ。スポーツ界からも義援金を送る動きがあるが、被害を受けた方々に思いを寄せるのは、現役のアスリートだけではない。Jリーグのジュビロ磐田や清水エスパルスなどでプレーし、1996年のアトランタ五輪に出場した松原良香さんもそのひとりだ。

 過日行なわれた日本代表対ウルグアイ代表のテストマッチで、松原さんはウルグアイ代表の宿泊先を訪ねた。現役時代に同国のクラブでプレーした彼は、引退後もウルグアイのサッカー関係者と関係を築いてきた。代理人や協会スタッフとなったかつてのチームメイトを介して、現在の代表選手とも交流を深めてきた。

 松原さんはホテルで選手に声をかけ、広島の災害について説明し、「力になってもらえないだろうか」と問いかけたという。

「8月20日に広島県で発生した土砂災害により、いまだ大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃると思います。災害に遭われた方々のために、サッカーの力で少しでもお役に立てる活動ができたらと思い、ウルグアイ代表チームのもとを訪れました。コーチや選手に友人がいることから協力をお願いし、試合で着用したユニフォームにサインをもらい、オークションで販売した売上金を広島の災害地へ寄付できればと考えました」

東日本大震災直後、元ウルグアイ代表から連絡が。

 松原さんには、いまでも心が温まる記憶がある。

 2011年3月に東日本大震災が発生した直後、松原さんはウルグアイの知己から連絡を受けた。ユベントスで長く活躍した、元代表センターバックのパオロ・モンテーロだった。

「復興支援のチャリティのために、何か活動しよう。サッカー界の友人に声をかけるから、何でも言ってくれ」

 欧米のトップアスリートは、災害などの援助にとても積極的だ。松原さん自身もウルグアイ、クロアチア、スイスでプレーし、サッカー選手やクラブのチャリティ活動に触れている。東日本大震災の際はチャリティTシャツを作成・販売することになり、収益金を岩手県陸前高田へ寄付した。

「パオロのような行動は例外的ではなくて、欧米では困っている人に手を差し伸べることが、文化として根付いていると感じます。東日本大震災で被災地への支援が広がるなかで、日本でもサッカーの力で災害などに役立つことができれば、という思いを強くしました」

【次ページ】 4人の選手が協力、すでにオークションは始まっている。

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