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ウリエが語る優勝候補と注目国。
「日本には確固たるビジョンがある」 

text by

田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2014/06/19 10:30

ウリエが語る優勝候補と注目国。「日本には確固たるビジョンがある」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

コートジボワール戦で先制点を決めた本田圭佑。敗れはしたが、決めるべき人間のゴールは復活の手がかりとなるか。

前編に引き続き、フランスの名将ジェラール・ウリエ氏の
インタビューをお送りします。
ウリエが語る、ブラジル、日本、そして優勝候補の国々とは?

――開催国のブラジルはどうでしょうか?

「地元のサポーターの声援を受ける。それがすべてプラスになるとは限らないが」

――あなたはコンフェデレーションズカップの全試合を見られましたが、ブラジルに関してはスコラーリの仕事を評価するわけですね。

「チームを作ったのはスコラーリとカルロス・アルベルト・パレイラだ。ふたりともとても経験豊富な監督だ。どちらもワールドカップで優勝している。どうして3度目があると言えないのか(笑)」

――しかし地元での優勝はまだありません。

「ずっと以前、1950年に決勝(優勝決定戦)でウルグアイに敗れた。いろいろ難しい要素はあるが、ブラジルが準決勝まで進めば、あとはすべてが可能だ」

守るのではなく攻めることこそが、今日的だ。

――アルゼンチンには可能性がありますか?

「このところ彼らは大きな大会でずっと期待外れだった。とりわけワールドカップでは、'90年に決勝に進んで以来いい成績を残していない。'94年は……」

――マラドーナのドーピングがありました。

「'98年はオランダに負けて、'02年はグループリーグで敗退。たしかにアルゼンチンは素晴らしいチームだし、メッシという卓越した選手もいる。メッシばかりでなくアグエロもそうだ。これもまたふたりのストライカーだ。ふたりを併用するという傾向がここにも表れている。

 これこそが今日のサッカーのひとつのムーブメントだ。つまり守るのではなく攻める。相手の攻撃を受け止めてカウンターを仕掛けるのではなく、こちらから相手に問題を生じさせるように仕向けていく。攻撃を仕掛けることで、相手を困難な状況に陥れる。メッシとアグエロがいるのであれば、彼らふたりを一緒にプレーさせる方がいい」

【次ページ】 ドイツとイタリアは常に存在感を示す。

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