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米女子ゴルフツアー開幕。
宮里美香が得た新たな武器。
~バンカーショットを磨き上げて~ 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2014/01/30 06:15

米女子ゴルフツアー開幕。宮里美香が得た新たな武器。~バンカーショットを磨き上げて~<Number Web> photograph by Getty Images

進歩を遂げたバンカーショットで米ツアー2勝目を目指す。

 昨年の米国LPGA女子ゴルフツアーは日本人選手にとって厳しいものだった。宮里藍は5季ぶりに0勝に終わり、新天地での活躍を期待された有村智恵はスランプに陥った。さらに上田桃子は今季から主戦場を日本ツアーに戻すことを決めた。

 一昨年、アメリカツアー初勝利を飾り、2勝目を期待された宮里美香も、昨季は不調に苦しんだ。9月に開催されたエビアン・チャンピオンシップでは単独首位で最終日を迎えたものの、結果は19位。苦笑しながら宮里は昨年を振り返った。

「初勝利の勢いに乗りたかったけど、乗るのもすごく難しいんだなって思いました。正直、序盤は結果につながらないし、2勝目への焦りもありました。ゴルフって何だろうって考えたりもして、とにかく想像した以上にひどかったですね。結果はどうであれ、自分が思い描いたショットを打てた実感があれば、また違っていたんですけど」

 普段ならコースを離れたらプレーのことは考えたくないというタイプ。それなのにホテルに戻ってからもゴルフのことばかり考えてしまう自分にも苛立ちを募らせていた。

日本女子オープン優勝で感じた“アメリカで戦う意識”。

 だが10月にスポット参戦した日本女子オープンで、宮里は復調の兆しを見せた。単独首位で迎えた最終日はエビアン・チャンピオンシップを思わせる大乱調。一時は菊地絵理香に逆転を許すも、最終ホールでバーディパットをねじ込み、3年ぶり2度目の同大会の優勝を勝ち取った。

「あれで勝てなかったら、自分の評価はだいぶ下がってたと思います。でも、日本のメジャーで勝てたことに対する満足感や嬉しさとは別に、アメリカでの優勝との違いは正直感じました。私は日本ツアーではなく、アメリカのツアーをメインで戦っているんだという意識が、強まってきているんだと思います。そのためか、今回は優勝したことに対する喜びよりも、むしろ観客の皆様に喜んでもらえたことの嬉しさの方が大きかったです。面白かったといってくれた人が多くて“こういうのっていいな”って。今年はそれをアメリカでできるといいなと思っています」

【次ページ】 「とりあえず勝つんだ」と思って、プレーしたい。

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