今季のGPシリーズは、6戦目のロシア杯まで目が離せない展開となった。
男子でこの大会にGPファイナル進出がかかっていたのは、ジェレミー・アボット、ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦の3人。そのほかにすでに進出の決まっていたミハル・ブレジナ、たとえ優勝してもファイナル進出は無理だったアルトゥール・ガチンスキー(ロシア)など、他にも表彰台にのる可能性の選手はいた。
この戦いで、優勝を射止めたのは16歳の羽生結弦だった。
中国杯で4位だった彼にとって、ファイナル進出のチャンスは優勝以外ない。そんな追い詰められた状況で、みごとにロシア杯のタイトルをもぎ取った。
初めて上がるシニアGP大会の表彰台でいきなり真ん中に立つとは、やはり並の選手ではない。彼の能力もさることながら、この勝負運の強さはトップアスリートにとって何より大切な財産になるだろう。
僅差で2位となったハビエル・フェルナンデス、3位だったジェレミー・アボットと、表彰台に上がった3人全員が、GPファイナル進出を果たした。
3選手が同点でファイナル進出した男子は群雄割拠。
このファイナル選抜方法は、順位のポイント制で決まる。1位15ポイント、2位13ポイント、3位11ポイント、4位9ポイントというように順位によってポイントがあり、2試合(3試合出場した選手はベストな結果2試合)の合計ポイントが高い順に選ばれていく。
中国杯4位(9ポイント)、ロシア杯1位(15ポイント)だった羽生の合計点は24ポイント。だが実は同点の選手がほかに2人いた。中国杯3位(11ポイント)、フランス杯2位(13ポイント)だった中国のソン・ナン。そしてスケートアメリカ3位、NHK杯2位だった小塚崇彦である。
このような場合に備えて、ISUではタイブレークの条件を何重にも決めてある。タイブレークその1は、より高い順位を得た選手。要するに同じ24点でも、2位と3位より、1位と4位だった羽生が上位になった。
ちなみにタイブレーク2は、試合のスコアの合計点である。少々ややこしいが、これは順位点ではなく、試合でジャッジたちから得たスコアのこと。ソン・ナンが2大会で得た合計点は450.85、小塚は447.11だったため、ナンが補欠1、小塚が補欠2に位置づけられた。
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