2013年に予定されている第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を巡る主催者WBCIと日本野球機構(NPB)、労組・日本プロ野球選手会との話し合いは、なかなか結論を得られないようだ。
これまでの交渉で日本側は、過去2大会で多くの日本企業がスポンサーとして名乗りを挙げて収益に貢献してきたことを主張。それにもかかわらず、収益分配がWBCIと米選手会の合計66%に対し、日本はわずか13%('09年の実績)しかなかった点を挙げ、日本代表のスポンサー権については日本への帰属を求めて交渉を行なってきた。
すでに8月にはWBCIの関係者が来日して、NPB、選手会と個別の協議を重ねている。この交渉でWBCIは選手会の切り崩しを図って、選手会への収益分配率がアップする修正案を出したともいわれるが、あくまでスポンサー権の日本への帰属を求める選手会はこれを拒否。一方、WBCIも「収益分配は正当。(日本が参加しなくても)WBCは行なう」と強気の姿勢で、大会への参加意思の通告期限を9月末日と切ってきている。
これを受けて9月8、9両日には国際関係委員会委員長の日本ハム・島田利正球団代表らが、米・ニューヨークでWBCI側と交渉を行なった。ここでは具体的な内容は明らかにされなかったが、WBCIから何らかの金銭的な譲歩を示す案が提示されたが、スポンサー権の譲渡や分配率の修正などに関しては、話し合いは平行線をたどったままだったようだ。
争点のスポンサー権の譲渡に関しては継続協議で妥協か。
ただ、ここにきて「最終的には落ち着くところに落ち着く」という情報が聞こえてきている。
「おそらく最終的には主催者側の金銭的な譲歩で日本も参加する方向で折り合うと思います。スポンサー権などの問題は次大会以降に継続協議、ということで大人の解決になるでしょう」
こう説明するのは過去2回の大会運営にかかわったある関係者だった。
背景にはそれぞれの事情があるという。
一つはNPBの事情だ。
もともと国際派を任ずる加藤良三コミッショナーはWBC推進派で、今回の騒動でも「大会の灯は消したくない」と苦悶の表情を見せている。
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