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ドイツ1の点取り屋はどっちだ? 

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安藤正純

安藤正純Masazumi Ando

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photograph byGetty Images/AFLO

posted2005/11/18 00:00

ドイツ1の点取り屋はどっちだ?<Number Web> photograph by Getty Images/AFLO

 ブンデスリーガの天王山、第12節のバイエルン対ブレーメン戦。アリアンツアレーナでの試合は開始1分にブレーメンが先制点を奪ったものの、前半だけで3点を奪い返され、1−3とバイエルンの地力の前に敗れ去った。これで両者の勝点差は5に広がり、バイエルンの独走にアクセルがかかった。

 この試合、勝敗はもとより、別の意味で注目が集まっていた。リーグ1の点取り屋は誰かということである。バイエルンにはオランダ人のマカーイが、ブレーメンにはポーランド生まれのドイツ人クローゼがいる。

 共に代表のエースストライカーではあるが、クローゼが着々とゴールを重ねているのに対し、マカーイは開幕時こそ絶好調だったものの、その後1124分にわたってノーゴールが続いていた。最後に得点したのは8月27日のベルリン戦だ。

 5節以後で両者を比べると、ゴール数はクローゼ6・マカーイ0、シュート数はクローゼ19・マカーイ20、1対1の局面での勝率はクローゼ45%・マカーイ29%、1試合当たり平均ボールコンタクト数はクローゼ37・マカーイ19。どれをとってもクローゼの圧勝である。

 ブレーメンのゴール数はリーグ1の32。このうち12点をクローゼ1人で決めている。貢献度は抜群だ。こうなると、どうしてもクローゼに軍配を上げたくなるが、マカーイをそう簡単に「リーグNo2」と決め付けられない。

 王者バイエルンはホームでは超攻撃的モードで大量点を期待される。しかし相手はどこでも最初からガチガチに守ってきて、引き分けでもオーケーの戦術を取ってくる。1−0の試合がずっと続いていたのも偶然ではないのだ。

 ところがブレーメンは一気呵成に攻め込むのが好きな体質なものだから、相手もそれを見越し、「攻められるが、守備に穴が空く」ことをよく知っているのだ。上位チームなのに、バイエルンの倍の数も失点しているし、チャンピオンズリーグでの大量失点はまさにそんなブレーメン気質が出ているといえまいか。

 つまり、厳しい意見だとこういうことだ。クローゼは手薄な守備を突いて得点を重ねている。マカーイは厳しいマークの中でも得点する。

 どちらが正しいかなど、断言はできない。稀代のストライカーというのはどこでも“両雄並び立たず”というもの。それをいちばんよく理解しているのは、間違いなく、オランダ代表で辛酸を舐めているマカーイのほうである。

 なお、天王山はクローゼが先制点を、マカーイが3点目を入れた。この面では引き分けである。

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