2009年セ・リーグ二塁手のゴールデングラブは田中浩康(ヤクルト)がふさわしいのではないか――。
前回のコラムではそう書きながら、二塁手の話をまったくしなかった。
これには理由があり、二塁手の守備力をレンジファクター(守備力の指標。以下RF)で評価するのは適切ではないと考えるからだ。
過去30年以上の守備記録をすべて調べた結果、「RFは遊撃手と外野手(特に中堅手)についてのみ、守備力の目安になる。それ以外のポジションではアテにならない」というのが持論である。守備範囲の広さを最重視されるポジションでこそ、使える指標ということだろう。
だから二塁手の評価はどうしても印象論か、もっとややこしい計算指標になってしまい、田中浩康のような“ヤクルトファン以外には地味めな選手”の守備力を説明するのは難しい。それはすべての野球ファンが、ひいきのチームの選手に対して持っているもどかしさなのかも知れないが……。
今回はRFを使って守備力を評価できるもうひとつのポジション、外野手を取り上げよう。
RF=(刺殺+補殺)÷試合数
今回も守備イニングではなく、出場試合数を用いた簡易版だ。守備固めや代打などで途中交代のあった選手は、その分、低い数値になることを了承して欲しい。
栗山(西武)、鉄平(楽天)は極めて優秀な数字を記録。
まずパ・リーグから見てみよう。
過去5年のパ・リーグ外野手、年度別RFトップ3を確認してみると……(表はこちら)。
'09年の1位は栗山巧(西武)、以下、鉄平(楽天)、サブロー(ロッテ)と続く。一般にこの指標はセンターのほうが、レフトやライトより高くなりやすいが、栗山は今季、レフトを守る機会も多かった中で2.14。これはかなり優秀で、刺殺(主にフライの捕球アウト)291もリーグ1位。ゴールデングラブを逃したのが気の毒になる。
毎年RFが高いのに、未だ賞と縁がないのは鉄平(楽天)だ。'09年と'07年にトップ3入り。'08年も2.02で4位だった。
先日も『ジャンクスポーツ』(CX系)で地味キャラをいじられていたが、やはりその辺に理由があるのだろうか。「具なしのおにぎりが好物」という苦労人の首位打者は、守備ももっと評価されていい。
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