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2009年大会は日本開催。U20ジャパンの課題とは。 

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byKenji Demura

posted2008/07/10 00:00

2009年大会は日本開催。U20ジャパンの課題とは。<Number Web> photograph by Kenji Demura

 「これに勝たないと来年日本で大会ができない。そう思って戦いました」

 6月24日、成田空港に降り立ったU20日本代表のマイケル・リーチ主将は、最終戦をそう振り返った。ウエールズで開かれていたジュニア世界選手権。次回'09年大会ホスト国の日本は、プール戦で標的にしていたイタリアに20−24と競り負け、順位戦ではトンガに終盤5−17と突き放され、全敗で最終戦に臨んだ。最下位なら下の大会(ジュニアワールドトロフィー)に降格し、日本開催も危ぶまれる……そんな選手の危機感は、44−8という大差でのアメリカ撃破に結実。16カ国中15位で大会を終えたのだった。

 同大会は'69年にU19選手権として始まり、'02年からは並行してU21の世界選手権も発足。そして今年、2つのユース大会は「U20」に統合された。日本の最高成績はU19が'04年の7位。主将は京産大2年だった田中史朗で、五郎丸歩や畠山健介、山田章仁らが中核メンバーだった。U21では'02年、現日本代表の猪口拓やホラニ・龍コリニアシらを軸に戦った第1回大会で12カ国中9位に食い込んだ実績がある。だが……。

 「ウエールズとフランスはほぼ全員、イタリアも半分以上はプロ選手でした。でも日本は試合に出ていない大学の下級生が中心。ゲーム経験に差がありすぎる」

 薫田真広監督は嘆いた。プロ化が急激に進む海外では今春、スーパー14の豪州フォースで17歳のCTBジェームズ・オコナーが最年少出場、最年少トライ記録を作ったように、10代でトップレベルにデビューする選手が増えている。ジュニア世界選手権も、枠組が従来のU19からU20に変更されたことで、プロ組の占める割合は劇的に高まった。一方、日本の若手は同年代の集団内でしか試合を経験できず、下級生ながら公式戦で活躍している貴重な選手も、多くがボール支配率の高い強豪大学での恵まれた戦いに慣れてしまっている。

 「タックルやパワーは通じたけど、差を感じたのは大事な場面の集中力。もっと準備を重ねて、意思統一して臨めれば」

 フランス戦で3トライと活躍し、来年も出場資格のあるHO有田隆平は言った。必要なのは実戦の経験だ。欧州ではU20の6カ国対抗も行われる。そこに乗り込み、手合わせするくらいの英断が欲しい。

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