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番組編成改革と朝日杯FSの行方。 

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片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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posted2007/12/13 00:00

 平成20年度の競馬番組の要綱がJRAから発表された。開催は1月5日から12月28日までの52週間。景気がよかったときなら、その前週の21日で終了として、最後の1週間は他の公営競技の売り上げ促進に配慮したところなのだが、すでにそんな余裕はないということなのだろう。売り上げが頭打ちになっている原因は、賭けたお金が回りにくい3連単(当たりにくいうえに、当たった人はその大きな配当をしまい込んでしまう傾向が強い)の導入にあるのははっきりしているのだが、いまさらやめるわけにもいかない。魅力ある商品を見せておいて、「やっぱり売るのをやめます」とはできないからだ。昔のお役所が、「射幸心をあおるから」という理由で高額配当が出やすい券種を自粛していたわけが、いまになってわかる気がする。

 それはそれとして、番組編成については大きな改革が必要だと思う。この年末の3歳以上500万下の番組の多さはつまらない少頭数戦を生み、売り上げにも大きく響いた。対照的に1000万条件と準オープンの番組は少なすぎて、除外馬が溢れかえった。要するに、現行の4カ月に1度の編成では先を見越すのが大変なわけで、重賞日程以外の細かい番組編成は1カ月ごとに所属頭数を配慮しながら組むべきなのではないか。上級条件のレースを増やすのは賞金面で予算オーバーするというのも理解できるが、そうであればオープンや準オープンの平場(特別レースのほぼ7割の賞金でできる)を復活させる手もあるはずだ。出たくても出られない馬が多い状況というのは、ファン、馬主、厩舎、どの方向を向いてもマイナスでしかない。いまこそ、思い切った改革に踏み切る時期に来ている。

 9日には、来年のクラシックにつながる朝日杯フューチュリティS(2歳G?、中山芝1600m)が開催される。京王杯2歳Sで強い勝ち方をしたアポロドルチェ、東京スポーツ杯2歳Sを勝ったフサイチアソート、デイリー杯2歳S勝ちのキャプテントゥーレなどが有力視されているが、まだ「来年はこれ」と言えるような大物は見えていない。馬券的には、完成度の高さのわりに人気がついてこないウイントリガーを狙うのが面白いのではないかと思っている。券種は、古きよき時代の単勝で賭けてみるつもりだ。

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