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JCに凱旋門賞馬参戦!ダービー馬が迎え撃つ。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKiichi Yamamoto

posted2007/11/29 00:00

JCに凱旋門賞馬参戦!ダービー馬が迎え撃つ。<Number Web> photograph by Kiichi Yamamoto

 去年のジャパンカップ(JC)は、凱旋門賞を失格になったディープインパクトの帰国初戦として世界中の注目を集めた。そこで「復権」を果たしたディープの存在感に隠れるような形でさほど問題視されずに済んだものの、海外からの招待馬が過去最低の2頭(JCダートは0頭)と、日本最大の国際レースの沽券にかかわりかねない寂しさだった。

 今年も馬インフルエンザの影響で、一時は外国馬の参戦が危ぶまれたが、JRAは、一度取り消された千葉県白井市の競馬学校の輸入検疫施設としての指定を11月1日に再取得するなどして、最終登録の時点で6頭(JCダートは3頭)の出走馬を確保した。

 そのなかで「目玉」と言えるのは、10月7日の凱旋門賞を勝った、アイルランドのディラントーマスである。凱旋門賞馬のJC出走は、トニービン(1988年、5着)、キャロルハウス('89年、14着)、アーバンシー('93年、8着)、エリシオ('96年、3着)、モンジュー('99年、4着)、バゴ(2005年、8着)につづき7頭目となる。ディラントーマスは、凱旋門賞のあと、10月27日に米モンマスパークで行われたブリーダーズカップターフに出走し、8頭だての5着に敗れている。そこからのJC参戦なので、決してフレッシュな状態ではないが、「世界最高峰」の舞台を制した底力はあなどれない。

 それを、春秋の天皇賞を連覇したメイショウサムソンをはじめとする日本馬が迎え撃つ。過去10年のJCで日本馬は7勝2着8回と「地の利」を武器に外国馬を圧倒している。また、舞台が日本ダービーと同じ東京2400mということもあって、'85年シンボリルドルフから去年のディープまで5頭のダービー馬がJCを勝っている。11月11日のエリザベス女王杯を右寛跛行のため取り消した、牝馬のダービー馬ウオッカが出てくるかどうか、気になるところだ(12月23日の有馬記念に直行する可能性もある)。

 サムソンもウオッカもJCに出走するとなれば、新旧のダービー馬がヨーロッパの強豪と相まみえるという、今年の凱旋門賞で期待されながらも実現しなかったシーンが現実のものとなる。

 私たちがこの秋ロンシャンで見るはずだった夢は、舞台を府中にかえて、どのような結末を迎えるのだろうか。

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