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ホークスが9年ぶりに、プレイオフ出場の快挙。 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2008/05/01 00:00

 フォーブス誌によると、アトランタは“アメリカで最も惨めなスポーツ・シティ”だという。アトランタを拠点とする4大プロスポーツのチームがのべ142シーズンの間に優勝した回数は、わずか1回(1995年MLBブレーブス)にすぎない。

 NBAチーム、ホークスに限定しても、アトランタの惨めな状況はあまり変わらない。ホークスが最後にプレイオフに出たのは1999年。NBAで最もプレイオフに縁遠いチームだった。

 そのホークスが9年ぶりにプレイオフに出場できることになった。イースタン・カンファレンス8位、ぎりぎりでの出場だが、それでもプレイオフ・チームであることには変わりない。

 もっとも、プレイオフに出ただけで“惨め”な日々が終わるとは限らない。何しろ1回戦の相手は、8割の勝率でダントツNBA首位のボストン・セルティックス。よほどの奇跡がない限り、勝ち抜くのは難しい。

 それでも、ヘッドコーチのマイク・ウッドソンは「若いチームだから、プレイオフに出られるのはとても大きい」と喜んだ。確かに今のホークスは若く、経験が浅い。ベテランのマイク・ビビーとジョー・ジョンソン、故障中のスピーディ・クラクストンを除くと、プレイオフの経験がある選手が一人もいないのだ。才能ある若手選手が揃っているだけに、プレイオフを経験することは重要だ。

 ところで、偶然だがセルティックスのヘッドコーチ、ドク・リバースは、かつて'80年代後半にホークスの選手だった。ドミニク・ウィルキンズを中心としたプレイオフ常連だった頃のホークスだ。

 そして、その頃にホークスの前に立ちはだかっていたのもセルティックスだった。'86年と'88年、ホークスは強豪セルティックスを相手に一歩も引かない激戦を戦いながらも、結果的に敗退という苦い経験をしている。

 「セルティックスはいいチームだ。でも、僕らにもチャンスがある」と、ホークスのジョッシュ・チルドレスは言う。若い頃のリバースが言いそうなせりふだ。

 その言葉を実践することがどれだけ難しいことなのか、それを身体で感じることが、ホークスが本格的に“惨めさ”から抜け出す第一歩となる。

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