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F1シニアレース実現で、
マンセル、やる気満々。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2005/11/24 00:00

 マンセル・リターンズなるか──。今年夏に“グランプリ・マスターズ”というF1ドライバーOBたちによる全く新しいシニアレース・シリーズ開催計画が立ち上げられた。概要を紹介すると、シャシーは'99年型レイナードでアメリカトップフォーミュラのチャンプカー・シリーズ用に製作されたものがベース。エンジンはスポーツカー耐久レースなどで定評ある3.3Lニコルソン・マクラーレンV8、およそ600馬力だ。現在のF1マシンよりは300馬力劣るとはいえ、OBたち(出場資格は45歳以上)が全盛を極めた'70〜'80年代F1にかなり近いパフォーマンスレベル。

 このプロジェクトに協力し、いち早く名乗りをあげたのが現役時代に大英帝国の息子と呼ばれたナイジェル・マンセル。

 「ダイエットをして、体力トレーニングも続けてきた」と鼻息荒く話すように、このレースに賭ける意気込みは凄い。10月末にシルバーストーンで実施されたその合同テストに参加。実はそれより前にもマシン・シェイクダウンを兼ねて単独走行までやっていた。

 「今のF1にあるようなハイテク装備はないからホイールスピンはするし、カウンターステアでスライドをコントロールしながらの走りになる。みんな昔を思い出して血が騒ぐと思うよ」

 こっそり抜け駆け練習(?)までやってきたマンセル。往年の豪快な体力走法で、宿敵アラン・プロストを負かしたいと宣言。今年7月末にドイツで行われたDTM(ツーリングカー改造シリーズレース)のチャリティ・イベントで、マンセルや往年のF1王者たちをひとひねりして勝ったプロスト。「とても楽しかったが何度もやろうとは思わない」と現役の頃のようにクールに発言した。そのことに対してマンセルは熱くなったのか。

 プロストはともかく参加メンバーは王者エマーソン・フィッティパルディ、アラン・ジョーンズ、優勝経験者ルネ・アルヌー、ジャック・ラフィット、リカルド・パトレーゼ、個性派アンドレア・デ・チェザリス、日本でもお馴染みだったステファン・ヨハンソンなどそうそうたる顔ぶれ。南アフリカ・キャラミでの初戦の成功いかんによって、来年は数戦のワールドシリーズに発展する可能性がある。これからが楽しみだ。

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