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先行ルノー、追うホンダ。注目チーム実力分析。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2006/02/23 00:00

 この冬はどこに行っても寒い。1月下旬にスペインのバルセロナで8チームによる合同テストを現地取材してきたが、帰国便が雪のためにキャンセル。アムステルダム経由で戻った。たまたまホンダの某エンジニアも一緒になって、お互い「これだから今の時期は参るね」。

 2006年ニューマシンによる開発テストが主にスペインで続けられている。今月13〜16日には今年から開幕戦舞台となるバーレーンでも合同テストが行なわれることが決定。高温条件下で走りこみ、ブリヂストンもミシュランも“本番スペック・タイヤ”の最終選定を行なう。

 現時点(2月6日)で各チームの仕上がり状況をチェックしよう。まず頭1つ抜け出していると見られるのがルノー。ニューR26マシン発表会こそ1月31日と遅かったが、その前の10日から実走開始。コースサイドで観察していてもタイムペースが安定、レース距離ロングランを軽くこなした。他チームよりも熟成開発が早めに進んでいて、新王者F・アロンソも自信たっぷり。'07年マクラーレン移籍発表ニュースで騒がれた彼だが「V2」を目指す意気込みである。

 続くのはホンダだ。ニューRA106シャシーを1月25日に発表するまで、たっぷり1万1000km以上も2.4LV8エンジンをテスト(旧型改造モデル使用)。信頼性ナンバーワンのニューRA806Eエンジンは昨年までの3LV10に似たエキゾーストノートを響かせ、現地で聞いた中では他のどのチームより廻っていた(推定1万9000回転以上)。新加入したR・バリチェロはホンダもミシュランも初めてで、まだ手探りといった感じ。それでもルノーのG・フィジケラに迫るタイムだ。好調なのがJ・バトン。エンジンのパワー&トルクを活かし切った走りで、アクセル開度を一定に保つきれいなコーナーリング。一昨年のような勢いがあるホンダ勢。昨年の今頃よりははるかにいい仕上がりと僕は見た。

 ニューフェラーリ248を駆るM・シューマッハーも「これなら戦える」と手応え充分。同じBS陣営に加わったトヨタはじっくりタイヤ開発に専念、本番前にニュー空力パッケージを投入予定でそれまでは手の内を見せない戦略だ。新旧チャンピオン・チームにホンダとトヨタ、熟成テストはラストスパートに入った。

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