9月26日、WNBAの西カンファレンス決勝第3戦。試合残り1分39秒、ゴール下でリバウンドを取ろうとポジション争いをしていたリサ・レスリー(ロサンゼルス・スパークス)は6つ目のファウルを吹かれ、ファウルアウト退場となった。レスリーの12シーズンにわたるWNBAキャリアの最後だった。
ベンチに戻ったレスリーは、すでにベンチに下がっていたキャンディス・パーカーと抱き合った。レスリーの後を継ぐと誰もが期待する若手スターだ。パーカーがボロボロ涙を流して泣いているのとは対照的に、レスリーは意外なほどさっぱりした表情で、パーカーを慰めていた。優勝して引退したいとの思いは人一倍強く、敗戦での引退は悔しかったはずなのだが、できることは全てやったという達成感があったからなのだろうか。
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photograph by NBAE/Getty Images