初タイトルを目前にしたドライバーが恐れるものは3つある。突然のマシントラブル、理不尽なペナルティ、そして自身のドライビングミスだ。これらの不安がプレッシャーを生む。
日本GPでチャンピオン決定戦を迎えたJ・バトンは8位(1点)がやっとだった。S・ベッテルがPPからトップをキープしたまま“完全試合”を決めたのに対し、バトンは著しく精彩を欠いた。予選で黄旗区間追い越しによりペナルティを科された彼の走りは、スピンだけはしないよう守りに徹したものであった。バトンはベッテルに敗れたというより「タイトルプレッシャー」に負けたのだ。
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