区切りとなる60回目のシーズンは紆余曲折の末、何とか前年同様10チームがエントリーすることに決まった。
旧ホンダ・チームはR・ブラウン率いる「新ブラウンGP」に生まれ変わり、メルセデスベンツからエンジン供給を受けて再出発することになった。ドライバーの二人はそのまま残留しスタッフ数を削減する“縮小体制”を決めたが、開幕3週間前の“旗揚げ”は異例中の異例で、準備の遅れは否めない。新興プライベートチームとして、'06年にゼロから挑戦した今はなきスーパーアグリよりは善戦して欲しいものだが……。
今年はテスト走行規制が実施された上に天候不順のせいもあって各チームとも今までの半分程度の実走行1万km以下と、開幕前の開発がはかどらなかった。新エネルギー回生システムのKERS、12年ぶりに復活のスリックタイヤ、大幅な空力パッケージ変更などの“改革メカ3点セット”に対するドライバーのテクニック修正や調整も十分とは言えない。
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photograph by Hiroshi Kaneko