朝日杯フューチュリティSは、セイウンワンダー(牡2歳、栗東・領家政蔵厩舎)が制覇。人気を集めた馬たちが順当に上位争いを演じ、そのなかでも一際光る差し脚を見せたこの馬の実力は確かで、この優勝が'09年のクラシックに直結したとしても不思議はない。水準以上のレベルの2歳チャンピオンが誕生したことを歓迎したい。
しかし、世代ナンバー1は朝日杯にはいなかったとする声も根強い。距離適性を考慮されて翌週のラジオNIKKEI杯2歳S(阪神、芝2000m、GⅢ)にまわったリーチザクラウン(牡2歳、栗東・橋口弘次郎厩舎)がその馬だ。結果が出ていないうちに書いている原稿ではあるが、間違いなく同レースを勝っているはずで、武豊騎手が右腕尺骨骨折からの復帰を急いだのも、このレースだけは乗っておきたいと考えたからだとまで言われている。期待通りなら、今春はわくわくするようなクラシック戦線が展開されるはずだ。
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photograph by Yoko Kunihiro