「スケールの大きいお祭りだね」。当日、日テレの放送席にいた高山善廣はそう解説した。
ノアの7・18東京ドームは6万2000人(主催者発表)の大観衆を呑み、前評判通り昨年の7・10ドーム初興行を上回る観客動員数を記録。改めてプロレスの持つ潜在的能力を再認識した大会だった。低迷、地盤沈下、冬の時代……その落ち込みを表現するのは容易だが、ノアのリングだけは違っていた。ファンの期待を裏切らぬ、選手がしっかり仕事をする“普段着”のファイトがあった。
さて、祭りは終わった──。ドームに酔った観客の反動は怖い。恐らく'05年のベストバウト賞にノミネートされるであろう小橋建太vs.佐々木健介の激闘や、三沢光晴vs.川田利明の「運命的な戦い」など、記憶に残る試合があったが、見る側は今後ますます貪欲にドームに匹敵するカードを望む。営業面でシリーズ興行をいかに乗り切るか、という頭の痛いマッチメークに絡むテーマが横たわる。
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