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春場所に彩りを添える、粒揃いの金の卵たち。

2009/03/08

 中学や高校、大学の卒業に伴い、就職先として日本相撲協会の門を叩いた若者が集う春場所。近年は学校側の配慮により、初場所から入門する者も若干見られるが、髪の短い着慣れない着物姿の新弟子たちの姿は、この時期ならではの風物詩である。新弟子たちにとっては、戸惑いや不安のなかでの旅立ちだろうが、今年はそのなかに既に「横綱」の肩書きを持つ有望新人が揃った。

 アマチュア相撲で好成績を挙げ、幕下付け出し資格を取得した新弟子は2人。

 初場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ日大出身の市原は、国体とアマチュア横綱の肩書きを持つ。4連勝と突っ走ったが終盤で失速、史上初の1場所での関取奪取はならなかった。182cm、170kgの巨大岩のような体で、突き、押し、寄り、叩きと器用なタイプ。堂々と落ち着き払った土俵態度も驚きで、早くも大物の雰囲気をかもし出していた。

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